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サッカー フットサル コラム 2018年10月9日

本気度の高いメンバーを招集した森保監督 コスタリカ戦よりシビアに見ていきたい10月の代表戦

後藤健生コラム by 後藤 健生
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つまり、9月シリーズで良いプレーをした選手に「主力組」の海外勢を加えた10月シリーズのメンバーが当面は代表の主軸になっていくと解釈していいのではないか。

9月のコスタリカ戦は「森保色」の薄い試合だった。

森保一監督といえば、サンフレッチェ広島には独特のスタイルのチームを築き上げていた。攻め急がず、後方でしっかりボールを回しながら相手守備陣を動かし、相手に穴ができたと見るや、一気に攻撃のスピードを上げてゴールを陥れる。そんなチームだった。

昨年就任した東京オリンピックを目指すチーム(現在のU-21代表)でも、サンフレッチェ時代の森保監督を思い起こさせるようなやり方をしていた。準備時間がほとんどないU-21代表でも短いトレーニング時間でしっかりと戦い方を落としこむことできていた。たとえば1月に中国で開かれたAFC U-23選手権でも1戦目ではギクシャクしていたのが、2戦目までに見事に修正されていて驚かされた。アジア大会でも、試合を重ねる毎にしっかりとチームのコンセプトが落とし込まれていった。

ところが、9月のコスタリカ戦では、森保監督は選手たちには自分たちの特徴を発揮することを要求。プレーにあまり規制を与えないようにしてプレーさせた。

そういうやり方を選んだ理由としてまず考えられるのは、「選手を観察する」という目的があったからだ。そのために、自由を与えて「地のままのプレー」を見たかったのだろう。また、ロシア・ワールドカップで西野朗前監督が選手に自由を与えることで力を引き出すことに成功したことを、森保監督はコーチとして身近に見ていたので、そのイメージを引き継いだのかもしれない。

だから、もし、10月シリーズでも再び新しい選手を招集したとすれば、同じように選手たちに自由を与えてプレーさせたはずだ。だが、今回は9月に招集した選手に「主力組」を加えたメンバーとなったのだ。とすれば、10月シリーズではいよいよ「森保色」を加えた本格的なチーム作りをスタートさせるのではないだろうか。準備期間は短いが、戦術を落とし込むことには長けた監督のことだ。9月のコスタリカ戦とはかなり印象の違う試合になるはずだ。

10月シリーズで、早くも本格的なチーム作りに入るのは、2019年の1月にアジアカップ(UAE開催)が控えているからだろう。

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