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サッカー フットサル コラム 2018年10月4日

チェルシー対リヴァプールのスペクタクルはオープンでアグレッシブな両指揮官がもたらしたもの

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そのドイツで、最もアグレッシブな「ゲーゲンプレッシング」のサッカーを確立させた若い世代の指導者であるユルゲン・クロップが満を持してプレミアリーグに参戦。その、アグレッシブなスタイルが定着して、リヴァプールは一躍プレミアの強豪の座に返り咲いた。

イングランドという風土にも合致した、新しいスタイルのチームだ。

チェルシーのマウリツィオ・サッリは、もちろんイタリア人指導者だ。

イタリアのサッカーは、かつては勝負にこだわり、互いに相手の良さを消し合う駆け引きに終始する時代もあったが、最近のイタリアは「戦術的に細かくて忠実」という特徴は昔ながらではあるが、けっして守備的ではなくなってきている(というより、守備の上手いイタリア人DFが減少している)。そんな、新しい世代の指導者の代表がサッリなのだ。

イングランドというアグレッシブなサッカーが似合う舞台で、ドイツ人とイタリア人指導者同士がオープンでアグレッシブなサッカーを引っ提げて戦った。それが、先日のチェルシー対リヴァプールの試合だったわけだ。

もちろん、「だから、このスタイルが今後のサッカーの主流になっていくだろう」というほど、僕は楽観的ではない。リアクション・サッカーが最も効率的に勝つ方法であることは、100年前も現在も、そしてこれからも変わらない真理だ。したがって、そういう守備的なスタイルと、アグレッシブなスタイルがこれからも鋼材していくことは間違いない。

それにしても、チェルシーとの上位対決を終えたリヴァプールは、ミッドウィークにはチャンピオンズリーグのナポリ戦があり、さらに翌週末にはプレミアリーグ第9節でリーグ首位に立ったマンチェスター・シティとの決戦も控えている。なんというスケジュールだ!

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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