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サッカー フットサル コラム 2018年8月21日

味方の退場で生まれた広いスペースを利用 自分のプレーをアピールできた武藤のこれからの注目

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、そのためには退場者が出て、前方に大きなスペースができたカーディフ戦では、武藤が走る場面が何度も生まれたのだ。つまり、味方との連携向上のためにはヘイデンの退場で1人少なくなったことがかえってプラスに働いたわけである。

1人少なくなったこと。そして、相手も前がかりになり、結果として前方に大きなスペースができたこと。これこそが、最後の時間帯に1人少ないはずのニューカッスルが攻め込めたいちばんの理由だろうし、そのスペースをうまく使えたのが武藤だったのだ。

武藤のようなキレのある動きというのは、これから将来の日本のアタッカーにとっては共通の武器になるのではないか。いくら強化してもパワーでヨーロッパの選手をしのぐことは難しいだろうし、瞬発系の動きではアフリカ系の選手に敵わない。だからこそ、一瞬の加速。鋭いターンといった、アジリティの高さを生かしたキレのあるプレーこそ、日本人選手の大きな武器となるはずなのだ。

その意味で、武藤の動きが世界最高峰リーグのひとつ、プレミアリーグで通用するかどうか興味深いところなのであるそして、武藤のクロスから獲得したPKはケネディが失敗したものの、武藤のカーディフ戦でのプレーは高く評価してもいいものだった。自分のプレーをある程度アピールできただろうから、次のプレー機会には、また全力で(全速で)走り切っていってほしい。 開幕直後にはレスター・シティの岡崎慎司も、サウサンプトンの吉田麻也も出場機会を与えられていない。そんな中で、武藤のあのキレのある動きには大いに注目したいところである。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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