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サッカー フットサル コラム 2018年7月18日

ワールドカップのダメージ甚大。トッテナムは主力の大半が……

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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こうした状況を踏まえると、リヴァプールのダメージは最小限で抑えられるかもしれない。ヘンダーソン(イングランド代表)の回復が遅れたとしても、中盤インサイドはミルナー、ワイナルドゥム、ララーナ、ナビ・ケイタ、ファビーニョと多士済々だ。彼ら5選手はワールドカップに出場していない。ロブレン(クロアチア代表)が調整に手間取るようなら、ファンダイクとマティプに任せておけばいい。彼らもまた、ロシアには行っていない。さらに、負傷でワールドカップを棒に振ったオクスレイド=チェンバレンが、サマーキャンプの初日から合流している。クロップ監督も「準備段階としては申し分ないね」と相好を崩した。

アーセナルも順調だ。イングランド代表にウェルベックを送り込んだとはいえ、このFWはエメリ新監督の構想に入っていない。さらに、トレイラ、パパスタスプーロス、レノ、リヒトシュタイナー、グェンドゥージと、地味ながらポイントを抑えた補強も進めている。今後は優先順位が高くないオスピナ、ジェンキンソン、ウェルベックなどの移籍交渉を素早くまとめ、トップチームの陣容を22~23人に絞り込む予定だ。

もともとの戦力値が高い強豪は、主力のコンディションが整いしだい、必ず巻き返してくる。ただ、くどいようだが新シーズンの序盤はワールドカップの影響により、その力を割り引いて考えなくてはならない。したがって、準備段階で一歩も二歩もリードしているリヴァプールとアーセナルが、ロケットスタートを切る可能性は十二分にある。

☐ お知らせ
次回の『粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL』は7月27日(金)にお届けする予定です。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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