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サッカー フットサル コラム 2018年7月13日

ベルギーとイングランド。プレミアリーグ・スター軍団が揃って4強敗退で、3位決定戦へ

プレミアリーグコラム by 元川 悦子
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それを決定的にしたのが、後半23分のイヴァン・ペリシッチ(インテル)の同点弾だった。シメ・ブルサリコ(アトレチコ)のクロスに思い切って飛び込み、カイル・ウォーカー(トッテナム)の頭上を抜いたシュートを境に、クロアチアは息を吹き返し、俄然、走力と運動量を高めていく。

イングランドもマーカス・ラッシュフォード(マンチェスターU)ら攻撃陣を投入して流れを変えようとするも、焦燥感ばかりが前に出てしまう。そのあたりがイングランドの若さなのだろう。平均年齢の高いクロアチアはその弱みを徹底的に突き、延長後半4分にマリオ・マンジュキッチ(ユベントス)が決勝弾を奪う。この2点目を食らって、イングランドはなす術が見いだせなかった。

残念だったのは、エースFWハリー・ケイン(トッテナム)に2戦連続ゴールが生まれなかったこと。彼の決定力が影をひそめると、イングランドは以前の「点の取れないチーム」に戻ってしまう。ラヒム・スターリング(マンチェスターC)らデレ・アリ(トッテナム)らもまだまだ波があり、安定した得点力はない。だからこそ、ケインにはエースの意地を見せてほしかった。

こうしてプレミアスター軍団はロシアのファイナルの舞台には立てなくなった。が、まだ3位決定戦もある。未来あるタレントたちが今後に弾みのつくようなパフォーマンスを見せてくれれば、来季プレミアリーグ、4年後のカタールワールドカップにもつながる。ベルギーとイングランドはトッテナム勢を筆頭に同じクラブでプレーする面々が多いだけに、手の内が分かりあっている。そこが1つの見どころでもある。華麗な攻撃のベルギーか、堅守とハードワークのイングランドか。14日の両国のラストマッチも興味深く見守りたい。

代替画像

元川 悦子

もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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