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サッカー フットサル コラム 2018年6月27日

「完成度の高さ」が逆に足かせに? 強豪国の苦戦を見て、チーム作りの難しさを痛感

後藤健生コラム by 後藤 健生
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とにかく、チームの成熟度という意味では圧倒的だったはずのドイツ、ブラジル、スペインが大会に入るとまったく調子が上がらず、準備不足が明らかだったはずの日本代表が快進撃……。サッカーのチーム作りというのは本当に難しいものだということを痛感させられる。優勝を狙うような強豪は開幕に照準を合わせたりはしない。コンディション的にも「ピークは決勝トーナメントに入ってから」と考えているはずだ。そして、相手はそこに照準を合わせてくる。メキシコは何か月もかけて「ドイツ対策」の準備をしてきたそうだ。 だが、今回の強豪チームの苦戦ぶりは、「コンディションのピークを外しているから」という状況ではないように思える。

ボールを持ってパスは回ってはいるが、しかし、攻撃に入る迫力が足りない。それが、苦戦中の強豪に共通した症状のように見受けられる(アルゼンチンの苦戦は、他の理由、つまり「メッシへの過度な依存と何でも自分でやろうとするメッシの性格」が問題)。 「パスはつながっているのに、攻撃の迫力がない」。

日本チームに対して、かつてよく投げかけられた批判と同じだ。パスをつなぐことに気持ちが集中してしまい、肝心のゴールを目指す気持ちが薄れてしまうのだ。 ドイツは、10年以上もヨアヒム・レーヴ監督の下ですでに戦っている。若手も育って層も厚くなっているが、年代別代表も含めて同じやり方を徹底しているから、すべての世代の選手が代表でのプレーに仕方(つまり、「型」)を熟知している。

まさに、「完成度」という意味では世界のトップにいることは間違いない。 だが、今回のドイツを見ていると、その完成された「型」にこだわり、「型」を追及するのに汲々としている感じなのだ。今回の、チッチ監督のブラジルが高く評価されていたのは、全員が守備をする意識の高さだった。攻守の切り替えの早さ。そして、そうした完成されたチームの全員が、ブラジル人らしいテクニックを持っている。いや、そういった世界最高峰のテクニシャンが、戦術に忠実に動くことが驚異的だった。

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