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サッカー フットサル コラム 2018年6月11日

ジャカも完全復帰し攻守両面で安定感。日本戦快勝で死の組突破に弾みをつけたスイス

元川悦子コラム by 元川 悦子
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そのうえで、攻撃陣にも決め手を持つ選手がいる。その筆頭がジェルダン・シャキリ(ストーク)。日本戦では元インテルのチームメートである長友佑都(ガラタサライ)ら2~3人のマークを受け、本来の右サイドでは思うような結果を出せなかったが、セフェロビッチの2点目の起点となるチャンスメークしたのは彼。ブレリム・ジュマイリ(ボローニャ)とのワンツーからペナルティエリア左隅を突いて入れたマイナスクロスをフランソワ・ムバンジェ(トゥールーズ)が頭で折り返し、セフェロビッチが決める形だった。この時間帯ピッチに立っていた香川真司(ドルトムント)は「サイドをえぐり切れなくても、あそこに入ったら、相手も下がってボールウォッチャーになる。バイタルの角をどう使うかはすごく重要」と語っていて、シャキリのプレーから学ぶべき部分が多かったようだ。

かつてバーゼルで柿谷曜一朗(C大阪)、シャルケで内田篤人(鹿島)とともにプレーしたエンボロも21歳になり、老獪さを増している。目下のところはシュテファン・ツバー(ホッフェンハイム)の控えに回っている様子だが、いざという時の爆発力とスピードは相手にとって脅威に他ならない。そういう飛び道具を持っているチームは強い。スイスと対峙する国々は手を焼くだろう。

E組ではブラジルに次ぐ2位をセルビア、コスタリカと競う構図だが、下馬評ではややスイスは低く見られがちだった。しかし日本戦を見る限りでは十分突破の可能性はあるのではないか。攻守のバランスの取れたこのチームの戦いぶりも本大会ではしっかりとチェックしたいものである。

代替画像

元川 悦子

もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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