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しかし、その3分後。好プレーをしたGKが罠にはまった。相手の裏へのボールをキャッチした後、素早く投げてビルドアップをスムーズに行おうとしたが、近くで気配を殺していたベンゼマが、寸前で足を伸ばし、インターセプトされてしまった。これがタックルであれば、ボールを捕球したGKカリウスへのファウルが成立するが、あくまでもインターセプト。カリウスのスローイングが成立しているので、ファウルにはならない。GKとして、このエリアで特に必要とされる注意力と慎重さを欠いた。ボールはそのままゴールに転がり込み、衝撃の先制点が生まれた。
以前、とあるGKコーチから聞いた話だが、GKのメンタリティは失敗と成功の両方に対して準備されなければいけない。失敗を切り替えるだけでなく、成功に対しても揺れず、一定の自分を保つ努力が必要であると。好プレーから一転、注意不足で底へ落ちた24歳のGKには、その点が足りなかったのではないか。
ところが、ハーフタイム以降、攻撃マインドを取り戻したリヴァプールは、まだ死んではいない。コーナーキックからロブレンが競り勝って頭で折り返し、マネが押し込んで同点に追いつく。後半最初の15分間は、両チームが互角の勝負を演じているように見えた。
いや、果たして、互角だったのだろうか。
その疑念が沸いたのは、次の15分間だ。後半16分、ジダンはイスコに代えて、ベイルを投入。この時間帯まで、ゲームコントロールを重視してきたレアル・マドリー。運動量はリヴァプールのほうが多く、疲労の色も濃い。その時間帯で、コントローラーのイスコから、アタッカーのベイルを投入した。もはやリヴァプールに前半の体力は残っておらず、レアル・マドリーが中盤でボールを持つことが容易になっている。そのタイミングで、イスコ→ベイル。この状況を1-1で迎えたことは、決して互角ではなかった。
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