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そんな時代だったのに、バッティ記者は「昔は攻撃的でよかった」と言っていたのである。今のサッカーを見たら、エリック・バッティはきっと気を失ってしまうことだろう。 で、トッテナムとレスターの試合を見ながら、「ああ、バッティ記者が見たかったのはこんな試合なのだろうか」と思ったのである。どちらのチームも守備は緩かった。そうでなければ、超チーム合わせて9ゴールなど生まれるわけはない。 なんで、この試合はそんなに守備意識が薄かったのか……。
トッテナムのヤン・ヴェルトンゲンが試合前のアップのときに故障して、急遽ラインを組み替えざるをえなかったといった現実的な原因もあったのだろうが、何と言っても試合に対するモチベーションの問題だった。 トッテナムは、リヴァプールと3位、4位の座を争っていた。得失点差などを考えると、この試合に勝っておかないと3位の座は危うくなる……。しかし、選手たちにとっては3位でも4位でも、それほど重要な問題ではなかったのだろう(4位でもチャンピオンズリーグ出場権は与えられる)。勝負のためにハードワークする気はなさそうだった。
一方のレスターはエヴァートンとの8位、9位争いだが、こちらは「3、4位争い」以上に意味がなかった。 だから、両チームにとって勝敗は重要なことではなかったのだ。 「勝負」さえ懸かっていないのであれば、守備のハードワークなどは生まれない。誰だって、守備のために走るのは辛い仕事なのだから……。ふだん、一生懸命に走り回るのは、「勝点」という抽象的なもののためだ。目の前の試合、目の前のプレーだけを考えるのでいいならば、守備にはなるべくエネルギーを回さずに、楽しい攻撃に集中したい。サッカーというのは、あくまでもゲームなのだから楽しいことはとても大事なことだ。
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