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サッカー フットサル コラム 2018年5月14日

今季プレミア終了。ケインの猛追は及ばず、得点王はモハメド・サラーに。

元川悦子コラム by 元川 悦子
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それだけ今季のサラーの大躍進は賞賛に値するものがあった。5月26日のUCLファイナル・レアル・マドリード戦を残してはいるものの、ここまでのUCLは10得点。さすがにクリスティアーノ・ロナウドの15ゴールには及ばないものの、ロナウドはリーガ・エスパニョーラの方では25点にとどまっているため、活躍度としてはサラーの方が上だろう。昨季所属したローマではここまで爆発力のある選手ではなかったから、誰もが驚きを禁じ得ないはずだ。

ケインが左右両足や頭でゴールを奪える万能型ストライカーであるのに対し、サラーは強烈なスピードと推進力でグイグイとゴール前まで押していけるタイプ。そのスタイルはユルゲン・クロップ監督の目指すものと見事に合致している。彼は名将との出会いによって自身の特徴をさらに伸ばすことができたのは確かだろう。

加えて、サラーは今季のプレミア移籍によって、ペナルティエリアからの芸術的なミドルなど多彩な得点パターンを見せるようにもなった。ゴールの幅は確実に広がり、シュート技術や精度も目に見えて向上した。ケインより高さがない分、ハイボールを頭で落とすようなシーンは少ないが、ゴールへの道筋を瞬時に見出し、正確に決めきる能力に磨きがかかったのは間違いない。その成長ぶりも高く評価すべき点と言える。

そのサラーがいたからこそ、リバプールはプレミア4位、UCLファイナルという結果を残せた。UCL決勝でレアルの3連覇を阻止できるかどうかも彼のブレイクにかかっていると言っても過言ではない。プレミア勢の意地とプライドをぜひとも見せつけてほしいものである。

代替画像

元川 悦子

もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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