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サッカー フットサル コラム 2018年4月25日

ヴェンゲル監督の退任 イングランドの近代化こそが最大の遺産

後藤健生コラム by 後藤 健生
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チェルシーは外国人選手多数を擁してすでに強豪チームの一つであり、グレン・ホドル監督がイングランド代表監督に就任したのにともなって1996/97年シーズンにはルート・フリットがプレーイング・マネージャーとなった。また、まだ陸上競技のトラックが付いていたスタンフォード・ブリッジの大規模改修が始まったのも1995年のことだった。しかし、この改修に多くの経費を割いたこともあってクラブ経営も難しくなっていたのだ。ラモン・アブラモビッチがチェルシーを買収するのは2003年のことである。

リヴァプールは1980年代に起こった2つのスタジアム事故(1985年のヘイゼルの悲劇と89年のヒルズボロの悲劇)からようやく立ち直った時期だった。 2つの悲劇やブラッドフォードでのスタンド火災など相次いだスタジアム事故。テイラー報告がまとめられ、以後、イングランドのスタジアムは近代化(全座席化)され、危険で汚かったサッカー場が近代化すると同時にサッカーというスポーツは中産階級以上の人びとの娯楽へと変わっていった。

ルート・フリットの名前が出たが、当時、外国人選手はどんどん増えつつあったものの、イングランドのクラブのほとんどの監督はまだイングランド人(または、スコットランドなど英国人)だった。 そんな時代にフランスを代表する指導者であったヴェンゲルがアーセナルの監督に就任したのである。

イングランドのサッカーは、プレミアリーグはすでに発足していたものの、まだ「古き良き時代」を引きずっていた。トレーニング法や選手の健康管理など科学的なコントロールはなされていなかったし、ピッチ上の戦術もロングボールを多用するいわゆる「イングランド・スタイル」が幅を利かせていた時代だった。

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