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サッカー フットサル コラム 2018年4月12日

またもクロップ監督の術中にはまったマンチェスターC。UCL王者の夢は幻に。

元川悦子コラム by 元川 悦子
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リバプールが実践しているデュエルとタテに速い攻めは、9日に解任された日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が目指していたものに近いスタイルだったのではないだろうか。もちろんリバプールと日本代表のレベルを比較するのはリバプールに失礼なことを承知で書くが、彼らがそれを体現できるのは徹底的に跳ね返せるだけのデヤン・ロブレン、フィルジル・ファンダイクら強固な守備陣とサラー、マネ、ロベルト・フィルミーノのような頭抜けた個の力と推進力を誇るアタッカー陣がいるからだ。

「ハリル監督がアルジェリアで成功できたのは、アルジェリアの選手の身体能力が高かったから。監督の求めるデュエルの部分やタテに速いサッカーは日本よりはやりやすかったかもしれないですね」と長友佑都(ガラタサライ)もコメントしていたが、リバプールのような高度な完成形を築き上げるには、やはり圧倒的なタレントを揃え、彼らを鍛え上げてタフに走れるようにし、連動して戦えるように仕向けるしかないのだろう。それをキッチリとやり切ってしまうクロップ監督の手腕には改めて恐れ入るばかりだ。

いずれにしても、マンチェスターCはプレミア制覇に照準を絞るしかなくなった。王手をかけながら、ズルズルと優勝決定が先延ばしになるのは決していいことではない。ここまでの悪循環を断ち切るためにも、14日のトッテナム戦で何とかタイトルを手にし、指揮官も選手たちもサポーターもスッキリした状態になりたいところ。3試合で合計8失点という守備の課題をいち早く改善すること。地道な仕事ではあるが、そこから始めてほしいものである。

代替画像

元川 悦子

もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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