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高田 ただ、トレーニングである以上、“無理なく楽しく”というのはないんです。無理の部分をどう楽しく変えていくかことが、トレーニングをやる人にとってのポイントだと思う。気持ちの切り替えをしっかり見極めてモチベショーンにつなげていく。結局、努力と言っても、正しい方向の努力をしないと無駄になることが多いんです。それをしっかりと導くことがパーソナルトレーナーとしての役目だから。
渡辺 アスリートの会員もいて、みなさん競技の方で結果を出しているのがすごいです。
高田 競技に特化したトレーニングというはあまり行わないんですが、スポーツをやる上で、体の軸をしっかり作ることが大切なんです。それはもうデッドリフトとスクワットが基本。例えば地面と自分に対して遠心力が必要な競技、ゴルフとか野球とかテニスなんかもそうですね。
遠心力に対して負けない軸があれば、競技における体の使い方が変わってきます。あとは筋肉を動かす神経系、脳が筋肉にどう伝えていくかを理解する。それによって運動する力は明らかに変わりますから。
実は子供の頃、走るのが本当に遅くて逆上がりもできなかったんです。ところがトレーニングするようになって、体の動かし方が分かってくると走るのも速くなって、逆上がりも簡単にできる。なんで体育の先生は子供の頃にこれを教えてくれなかったんだと思いますよ(笑)。走るのが速くなって、体も変わるし、気分も変わるし、そこがトレーニングの魅力になっていく。
渡辺 今まで持てなかったウエイトが持てるようになったり、回数が増えただけで単純に嬉しいし。いくつになっても成長していけるんだなと思います。
高田 今はトレーニングがブームだけど、ある時期から体に対する考え方が変わっていくと思う。僕は今49歳で、これから50代・60代・70代となっていくわけで、歳を重ねてどう生きていくのか?
それに興味があるし、トレーニングを通してなにが伝えられるか? パーソナルトレーナーとして今後はそこに取組んでいきたいですね。
渡辺 このトレーニングのブームがなければ、私もこの世界に足を突っ込むことはなかったかもしれません。でも、間口が広がることはとてもいいことだと思うんです。
ボディビルの大会も盛り上がって、やる人や観戦する人も増えて、その楽しみ方もどんどん広がっています。
高田 すべての人が大会に出ることが目的ではないけれど、今のようなトレーニングやボディビルのブームの先を考えると、そこにあるのはライフスタイルの中でのトレーニング。それも年齢やその時の生き方に合わせたもの。それを確立していくことが、これから先のトレーニングのあり方の1つになっていくと思います。
取材/写真提供:J SPORTS
取材協力:パーソナルトレーニングスタジオ トレジス
J SPORTS 編集部
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