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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引き込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 「栗村修の"輪"生相談」では、日頃のライドのお悩みからトレーニング方法、メンタル面の相談など、サイクリストからの様々な相談にお答えしております。栗村修に聞いてみたい、相談してみたいことを募集中。相談の投稿はこちらから。

2022年07月20日

【輪生相談】普段仕事をしていてさらに自分が持っている資格を活かすにはどうしたらよろしいでしょうか

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ママチャリからスポーツバイクまで総合的な自転車のチェーン店で働いて8年。若い頃にスポーツバイク専門店で少し働いていたこともありママチャリよりスポーツバイクのメカをより極めてロードレースのレースメカニックになりたいという夢がありました。海外や国内ロードレースのメカニックのお仕事を拝見したときに責任感のある仕事にとても魅力を感じました。私は女性で32歳と歳的にも夢を諦めないといけないんでしょうか?女性のレースメカニックなども国内で見かけることがなくどなたにご相談したらいいのかわからず相談させていただきました。また、普段仕事をしていてさらに自分が持っている資格を活かすにはどうしたらよろしいでしょうか。お教えいただけますと幸いです。
資格は自転車技士、自転車安全整備士、日本スポーツ協会公認コーチ【自転車技士】、自転車技士三級審判員。

(管理職 女性)

栗村さんからの回答

栗村さん

夢のあるご質問をありがとうございます。

実は、男女関係なく、ロードレースチームのメカニックは非常に狭き門なのです。日本にはUCIコンチネンタルチームが9つありますが、これらのチーム全てが、メカニックとして生計を立てられるフルタイムのメカニックを雇っているわけではありません。レースのときだけ、臨時のメカニックを雇うスタイルも少なくないからです。そしてコンチネンタルチーム以下のチーム、つまりクラブチームには、フルタイムメカニックはほとんどいないでしょう。

ということは、専業の、つまりフルタイムメカニックの数は、現状、日本全体で最大10名未満しかいないということになります。ある意味、選手よりも狭き門になっているわけです。また、メカニックは、自転車整備のほかに、物品管理や運搬、機材車の長距離運転、時には食事を後回しにした深夜作業など肉体労働色が強いため、男性が多いのも事実です。とはいえ、国内チームでメカニックとして働いている女性もおり、可能性がないわけではありません。

レースにはサポートスタッフの存在が欠かせない

一方、質問者さんにとってプラスの流れも生まれています。それは、自転車チームのスタッフとして活躍する女性が増えているということです。役割はマッサージャーや栄養士、広報などが多いように感じますが、とにかく、女性が活躍できる場面が徐々に増えているんですね。なので、すぐにチームのメカニックになれるかはともかくとして、質問者さんが自転車界で働ける可能性は以前より向上しているんです。

それからメカニックですが、フルタイムで雇うのではなく、レースの際だけパートタイムのメカニックを雇うことでレース活動をするチームも少なくありません。なので、フルタイムにこだわらなければ、チームのメカニックとして活動するチャンスはより広がると思います。

では具体的になにをすべきかですが、まずはチームにアプローチしてみましょうか。HPのお問い合わせフォームやメール、SNSでもいいですし、レース会場で直接チーム関係者に挨拶するのもありです。あ、あと、年齢のことなんて気にする必要はないですよ。

もしチームがフルタイムメカニックを雇っている場合、その席は埋まっているとは思いますが、フルタイムに加えてパートタイムのメカニックを必要とするチームも少なくないので、質問者さんがいまのお仕事を続けつつ、まずは勉強の機会をもらえる可能性は十分にあると思います。

行動してみてください。自転車界にも女性の力は必要ですから。

文:栗村 修・佐藤 喬

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