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サイクル ロードレース コラム 2022年7月5日

大盛況のデンマークを駆け抜けた第109回ツール|辻啓のStravaデータから読み解くツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス by 辻 啓
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ツール・ド・フランスに新しい光を当てるSTRAVAのパートナーシップ。公式サイトには毎日「その日のセグメント」が設定され、実際に多くの選手たちがアップロードしたデータがランキング形式で閲覧可能になっています。今回は開幕地コペンハーゲンからデンマーク国内を駆け巡った3日間の模様を、STRAVAのデータをもとに振り返っていきます。

雨の中選手を見守る大勢の観客

初日の第1ステージは13.2kmの個人タイムトライアル。コペンハーゲンの中心地を走るテクニカルコースは雨によって濡れた状態になり、単純なパワー勝負ではなく高度なコーナリング技術を要するテクニカルな戦いになりました。ステージ中盤に設定されたほぼ真っ平らかつテクニカルコーナーを含む710mのセグメントでは、ステージ優勝したイヴ・ランパールト(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)が所要時間51秒という歴代最速タイムをマーク。平均スピード50.1km/hでKOMを獲得しています。後半に伸び悩んだ選手が多い中、安定したペース配分を披露したランパールトがワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)を退けて大会最初のマイヨジョーヌを手にしています。

なお、ランパールトのSTRAVA上のアカウントは「John Deere(ジョンディア)」。トラクターをはじめとする農耕機械を製造するメーカーを名乗っている理由は、もちろん彼が農家の息子であるから。ステージ優勝とともに総合首位に立ったランパールトは表彰台で涙を流しましたが、翌日には早くも栄光のマイヨジョーヌを明け渡すことになります。

第2ステージはコペンハーゲン近郊のロスキレから丘陵地帯を走ってニュボーにフィニッシュする202.5kmの平坦コース。ステージ中盤に設定された3つ目の4級山岳(登坂距離1.27km・平均勾配5.6%)が公式セグメントに設定されました。ツール出場選手の中で最も速くこの4級山岳を駆け上がったのはポガチャルの山岳アシストとして注目のジョージ・ベネット(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)で、2分25秒間にわたって平均364Wを出力しながら心拍数は143bpm。レッドゾーンにはほど遠い追い込み具合で、調子の良さを伺わせています。

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