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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第19ステージ】2勝目のボウマンがオランダ人初のジロ山岳賞獲得「山岳ジャージを着て勝利をつかむことができたなんて、最高だよね」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「僕に向いている上りだった。お互いが睨み合ったせいで、より戦術的な戦いに変わった。でも僕はスプリントで速いと分かっていたんだ」(シュミット)
「みなが同じようなレベルで、差をつけるのが難しかった。だからこそああして監視を続けたわけだけど、少しやりすぎてしまったね。でもスプリントには自信があった」(ヴァルテル)
「勾配が急になったかと思うと緩み、また急になったかと思うと緩んだ。だからスプリントを待った。今日みたいな厳しい1日の終わりなら、僕はスプリントで最速だと分かっていた」(ボウマン)
つまり各々が「スプリントなら……」という勝算があった。もちろん「上れるスプリンター」ヴァンドラーメにとっては、最高の展開だったはずだ。、5人のうちでスプリントを本気で嫌ったのは、トネッリだけだった。
「スプリントになったら負けるとあらかじめ悟っていた。だから飛び出そうと試みたけど、周りが逃してくれなかった」(トネッリ)
お見合い状態は、ラスト300mまで続けられた。しかも約7kmにも渡って続けられた駆け引きは、意外な結末を迎えた。4番目の位置からボウマンが加速を切り、すかさず先手を取ると、残り50mの左カーブの内側を上手く突いた。
今大会2勝目を掴んだクーン・ボウマン
「勝つための秘訣は、あのカーブに最初に突入することだと分かっていた。だからこそ最初にスプリントを打ったんだ。でもあれほど鋭角だとは思ってもいなかったけど」(ボウマン)
その通り、公式に配布されているロードブックに書かれているよりも、はるかに鋭角なカーブだった。内側を走っていたはずのシュミットは、外側へと大きく膨らみすぎてしまった。その隣にいたヴァンドラーメは、カーブの外へと押し出され、後輪についていたヴァルテルもそのまま後に続いた。幸いにも2人が突っ込んだ部分にはフェンスがなく、衝突は避けられた。
カーブ攻略が、勝敗を分けた。ボウマンが両手を広げて、青い山岳ジャージを美しく輝かせながら、先頭でフィニッシュラインを越えた。
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