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サイクル ロードレース コラム 2022年5月15日

【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第8ステージ】逃げの芸術家トーマス・デヘントが仲間との誓いを果たして1年2ヶ月ぶりの白星「僕にはいまだ勝てる脚があるという証明になった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「今日はスプリントの日だと考えていたんだ。地形図を見た感じでは、こんな展開になるとは予想もしていなかった。たしかにデコボコには見えたけど、ここまでとは思ってなかった」(デヘント)

先頭を走るマチュー・ファンデルプール

先頭を走るマチュー・ファンデルプール

今大会ファンデルプールから決して目を離さないビニヤム・ギルマイは、ためらわず前集団へ飛び乗り、ワウト・プールスは2日連続で逃げだした。

逃げ集団にとっても、後方集団にとっても、決して歓迎できない選手も1人混ざっていた。昨季2つのグランツールで総合トップ10入を果たしているギヨーム・マルタンだ。このジロにも当然、総合ひと桁台を争うためにやって来た。大会4日目のエトナ登坂でタイムを失ったとはいえ、総合ではいまだ首位から4分06秒遅れでしかなかった(サイモン・イェーツから2分24秒差)。

「逃げに乗る予定などなかった。プロトン最後尾からスタートを切ったほどだからね。でも加速合戦が始まって、本能的に飛び乗った。なにかを感じたんだ。最初のうちは『自分は馬鹿なことをしでかしてしまったのではないか』と悩んだよ。でも前にいたせいで、位置取りや落車にストレスを感じることもなくて、結局のところ悪くはなかった」(マルタン)

マリア・ローザ擁するトレック・セガフレードは、監視役にマティアス・スケルモースを前にきっちり送り込んみ、後方プロトンでもすぐに隊列を組んだ。加速と減速が延々と繰り返される難しいコースにも関わらず、タイム差をできる限り最小限に抑え続けた。最大でも3分半程度しかマルタンには許さず、「暫定首位」の座にさえつかせなかった。

おかげで前方の21人は、それほどの余裕を与えられなかったし、完璧な共闘態勢が取れていたわけでもなかった。デヘントの無言の圧力ーー逃げ直後に加速を切り、残りの選手に先頭交代をうながしたーーで、しばらくは誰もが真面目に先頭交代に加わった。しかし残り60kmで早々とファンデルプールが加速を試みると、途端に誰もが疑心暗鬼になった。

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