人気ランキング
-
-
-
-
-
サイクル ロードレース コラム
まさに完全無欠。ワウト・ファンアールト、強さの根源「まだまだ僕に出来ないことはたくさんある」| ツール・ド・フランス 2022
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
栗村さん「大切なことは臨機応変に機材を選ぶこと」
その上で、「電動化とディスク化は必須か」というご質問にお答えしますと、経済的に厳しければ無理に買う必要はないと思っています。少なくとも電動化はマストではありません。変速の電動化によって圧倒的に速くなるわけではないですからね。
機械式変速のコンポーネントだと、ブラケットが少し大きく、重くなってしまいますが、慣れの範囲内ですし、むしろ握りやすいと感じる方もいるでしょう。また、ブラケットの重量が多少増したからといってはっきり遅くなるものでもありません。
ディスクブレーキ化は、安全面でのメリットは大きいと思います。ただし、ディスクブレーキそのものがめちゃくちゃに高価なわけではないですよね。ミドル・エントリーグレードのディスクブレーキでも、ばっちり効いてくれます。
それよりも大切なことは、ハイエンドバイクや最新機材へと駆り立てようとする周囲の雰囲気に惑わされないことです。
かつてのハイエンドバイク(30万円くらい)と今のエントリーバイク(30万円くらい)を比べると、性能面では今のエントリーモデルの方が明らかに上です。ということは、金額に対する性能はむしろ向上しているということです。
そして、質問に書かれていた「恥ずかしながら、電動化、ディスクブレーキのロードバイクに乗ったことがございません」という感覚は捨てたほうがいいでしょう。まったく恥ずかしいことではないからです。僕だって、電動変速のバイクを所有したことはありません。
機械式の変速機やリムブレーキの方がメンテナンス面ではメリットが大きかったりしますし、ご自身の使い方によって、臨機応変に機材を選べば良いのではないでしょうか。
すべての自動車好きがF1カーを買うわけではないように、「自転車好き」の形によって、もっと多くの選択肢があっていいと僕は思います。普段着ている洋服も、なにからなにまで最新のブランド品で揃えているわけではないですよね。己を知り、身の丈に合ったものをチョイスし、それを堂々と使いこなしている状態こそが一番カッコ良いと感じています。
文:栗村 修・佐藤 喬
J SPORTS 編集部
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!