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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引き込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 「栗村修の"輪"生相談」では、日頃のライドのお悩みからトレーニング方法、メンタル面の相談など、サイクリストからの様々な相談にお答えしております。栗村修に聞いてみたい、相談してみたいことを募集中。相談の投稿はこちらから。

2022年02月16日

【輪生相談】ロードバイクで走る際の効果的な呼吸法はありますか?

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栗村さん、初めまして。
ロードバイクで走る際の効果的な呼吸法はありますか?鼻から吸って、口から吐くみたいなことを聞いたことはあるのですが。
宜しくお願いします。

(会社員 男性)

栗村さんからの回答

栗村さん

呼吸を意識して走っている人は少なそうですね。呼吸は基本的に無意識に行われる運動なので無理もないですが、無意識任せだと、たとえば呼吸が必要な場面で力んで息を止めてしまったりだとか、パフォーマンスにマイナスの影響が出ることもありますから、意識して呼吸の「トレーニング」を取り入れるべきかと思います。

プロ選手の多くは確実に呼吸をコントロールしています。昔読んだ海外のトレーニング本ではヨガの呼吸法を紹介しているものがありましたし、今の選手も、TTの出走前などに意識して深呼吸をしているのを見かけますよね。

ただ、僕もちょっと勘違いしていたのですが、浅い呼吸をたくさんする→酸素をいっぱい取り込んでパワーアップ!みたいな単純な話ではないみたいですね。酸素と二酸化炭素のバランスが崩れてかえって息苦しくなってしまう、いわゆる「過呼吸」になる恐れもあるようです。

なので、むやみやたらとハアハアすればいいわけではないのですが、かといって無意識任せでももったいない。なかなか難しいスキルです、呼吸は。

これ、実はペダリングにそっくりなんですよね。普段は無意識で行っているけれど、意識し始めると実はとても難しい。そして、何も考えないと非効率的になってしまうかもしれないけれど、単にぐるぐる脚を回せばいいものでもない。まさに呼吸です。いろいろな理論が乱立して何が正解かわからないところも似ています。

ということは、呼吸に関しても、ペダリングスキルアップのためのトレーニングと同じようなことをやってみてはいかがでしょうか。普段は無意識でいいのですが、要所要所ではちゃんと意識してコントロールできるようにするトレーニングです。

呼吸の基本は鼻呼吸(強度が上がると難しいですが)と腹式呼吸になると思うのですが、正直、これをやれば誰でも簡単にパフォーマンスアップ!と言い切れる呼吸法に出会ったことはまだありません。

キーワードは「呼吸が後手にまわらない様に注意する」こと

昔は「ペダリングのリズムに合わせて息を吐く」という呼吸法を本などでよく目にしましたが、実際にやってみると全然うまくいかず、むしろ苦しくなってスピードダウンした苦い思い出もあります。

それでも選手時代の僕は、

・息を吐くことに集中する
・上りがはじまる(強度が上がる)前から意識的に呼吸をはじめる

など、自分にとっては明らかにプラスに作用する呼吸スキルをいくつか実践していました。あえてキーワード化すると「呼吸が後手にまわらない様に注意する」といった感じでしょうか。

やはり呼吸はペダリングに似て、万人に当てはまる正解がないんですよ、きっと。ただ、重要なスキルであることは間違いありませんから、自分に合った呼吸法を探す、あるいは編み出すという考え方がいいと思います。

ただ、呼吸とペダリングには重大な違いもあって、呼吸のほうは日常生活にももろに影響があるんですね。人は24時間呼吸をしていますし、呼吸の良し悪しで普段の体調が決まると言っても過言ではありません。

なので、「いい呼吸法」に出会えた時のパフォーマンスアップは日常生活にも及ぶでしょう。逆に、ヨガなどでいい呼吸法を習得し、それを走りに生かすこともできます。サドルの上でも日常生活でも、自分に合う呼吸法を探してみてください。

文:栗村 修・佐藤 喬

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