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サイクル ロードレース コラム 2021年10月11日

【Cycle*2021 イル・ロンバルディア:レビュー】怪物・ポガチャル、メルクス以来49年ぶり大記録でロンバルディア制覇「僕はここでこうして勝利を手に入れた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「マスナダが僕を助けてくれはしないのだと理解した後、僕にはひたすら力を尽くし続ける以外の選択肢はなかった。だってリードはいつまでたっても30〜40秒ほどしかなかったから」(ポガチャル)

毅然として前を走り続けたポガチャルに対し、逆にタイム差が縮まったせいで、追走集団は途端に互いの顔を見合わせ始めた。疑心暗鬼へ。加速と減速。壮大な化かし合い。再びタイム差は広がっていく。

残り4kmからの、コッレ・アペルトで、ポガチャルはマスナダを振り落としにかかった。しかしベルガモ旧市街へと誘う上りには、シーズン最後の大一番を見届けようと、たくさんのファンが詰めかけていた。声援に背中を押され、地元っ子は必死にしがみついた。逆に自らも加速を試みた。ただポガチャルを引き剥がすことなど、不可能だった。

最後の一騎打ちを制したポガチャル

最後の一騎打ちを制したポガチャル

最終ストレートでは、2人は互いから目を離さなかった。あくまでマスナダは後方にとどまり、緊迫した空気の中、わずかなチャンスを追い求めた。フィニッシュライン手前ぎりぎりまで、2人とも粘り続けた。そして残り100m、突如として弾かれたように、スプリントの火蓋が切られた。ポガチャルが1度も先頭を譲らぬまま、勝者としてフィニッシュラインを越えた。

「クレイジーだ。こんな風にシーズンを終えることができるなんて、言葉にならない。シーズン前半はひどく長かった。でもシーズン終盤は、良い日もあれば、上手く行かない日もあった。リズムが上手くつかめなかった。でも昨日フィニッシュ直前の上りを下見に出かけた時、自然とモチベーションが湧いてきた」(ポガチャル)

たしかに狂乱の1年だった。2月のUAEツアー総合優勝から長いシーズンに乗り出したポガチャルは、春と秋に1つずつモニュメントを手に入れた。2015年にジョン・デゲンコルプがミラノ〜サンレモとパリ〜ルーベを手にして以来、6年ぶりの成功だった。夏にはツールも手に入れた。ツールとモニュメントの組み合わせは、1981年のベルナール・イノーがルーベ+ツールを一挙に勝ち取って以来、40年ぶりだ。

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