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【Cycle*2021 パリ~ルーベ:レビュー】欧州王者のコルブレッリが雨と寒さと石畳に苛まれた地獄巡りを制す「最も美しい勝利」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかしかも第15セクターでの大きな一撃は、ファンアールトの息の根を止めた。宿敵の後輪からあまりにも遠く離れていたせいで、反応のタイミングが遅れた。「あれは僕の大いなるミスだった」と悔やみつつも、アシスト2人と、やはり滑り落ちたドゥクーニンク3人と共に懸命な追走を仕掛けたが、ライバル(と数人)はただ遠ざかっていくばかり。なにしろ約40秒先を走っていたコルブレッリ集団を、わずか1kmほど先で捕まえてしまったほどに、ファンデルプールの威力は凄まじかった。
史上最多18回のルーベを走ったレイモン・プリドールの孫は、その後も惜しみなく力を費した。いまだ前方には朝からの逃げが残っていた。しかも姿を潜めていたジャンニ・モスコンが、第14セクターで突如として馬力を出すと、フェルメールスとトム・ファンアスブロックだけを連れて突進を始めた。すでに降り続いた雨は止み、時には秋の太陽も顔を出し……ただし足元だけは相変わらず最悪な中で、第12セクターでは独走さえ始めた。ファンデルプール追走組との差を1分半にまで押し開き、そこから4つのパヴェを抜け出しても、約1分20秒差を保っていた。
ルーベ競技場まで残り31km。しかしモスコンに不運が襲いかかる。後輪のパンク。自転車交換を余儀なくされ、ここで40秒ほどを失った。直後に走り込んだ第7セクターでは、無念の落車。空気圧が高すぎるせいで、跳ねる車輪を上手く制御しきれなかった。石畳出口でもはや余裕は13秒のみ。それでも石畳の不利を、舗装路での加速で上手くカバーすることで、モスコンはぎりぎりの追走を続けた。
ただファンデルプールの毅然たる態度は揺るがなかった。たとえ捕まった後のコルブレッリがほぼひたすら後輪に張り付いているだけで、2つ目の「5つ星」モン・アン・ペヴェールで唯一2人に同伴できたギヨーム・ボワヴァンは、先頭交代を拒否したとしても。もちろん同僚ファンアスブロックとフェルメールスを吸収した後は、カナダ王者が進んで牽引を始めるのだけれど。
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