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【Cycle*2021 パリ~ルーベ:プレビュー】待ちに待った石畳の帰還!ジルベールの栄光から2年半、次は誰が石畳トロフィーを空高く掲げるか。
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかつまり、春以上に、濡れて滑りやすい条件は揃っている。加えて天気予報はズバリ雨。近年はもうもうと砂埃の上がるパリ〜ルーベばかりだが、なんと2001年大会以来20年ぶりに、泥んこ大戦が実現する可能性が高い(2002年も濡れた路面での戦いだった)。ついでに気温は、日中でも15度程度までしか上がらない。
砂埃を巻き上げる石畳
そもそも今はシーズンの終わりだ。過去3大会の覇者は、いずれもシーズン開幕から18〜25日の実戦を経てルーベを制してきたが、2021年のレース日数はペーター・サガン69日、フィリップ・ジルベール71日、グレッグ・ファンアーヴェルマート73日。決して心身ともにフレッシュとは言い難い。例年なら重量級のバトルでもあるけれど、今年に限って言えば、誰もがグランツールや夏の転戦でほっそり絞れた身体で石畳を走ることになる
なにより1週間前の世界選手権を彩った勇者たちも、フランドルの石畳から、北フランスの石畳へと戦場を変える。ジュリアン・アラフィリップの虹色お披露目は10月6日のミラノ〜トリノだが、銀メダリストのディラン・ファンバーレと銅メダリストのミケル・ヴァルグレンは、スタートラインに並ぶ予定だ。カスパー・アスグリーン(個人TT4位)、ゼネク・スティバル(ロード7位)、フロリアン・セネシャル(ロード9位)と異なる代表に分かれ好走を見せたウルフパックたちも、再び力をひとつに合わせる。前評判通りの活躍ができなかったワウト・ファンアールトやマチュー・ファンデルプール、悔しい結果に終わったヤスパー・ストゥイヴェンやソンニ・コルブレッリにとっては、雪辱戦となる。
ちなみにフィニッシュ地となるルーベ屋外自転車競技場の、真向かいに建つスタブ・ヴェロドローム(正式名称ジャン・スタブリンスキー屋内自転車競技場、ちなみにスタブリンスキーは1962年ロード世界王者で、選手になる前はアランベールの地下炭鉱夫だった)では、10月20日からトラックの世界選手権が開催される。
もちろんルーベで勝者を輝かせるのはマイヨ・アルカンシェルではない。重量約12kgの石畳トロフィーだ。長く過酷な戦いを勝ち抜いた勇者だけが、その無骨な石の塊を、天高く突き上げることを許される。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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