人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2021年9月6日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第21ステージ】王者の走りで最終ステージも制したログリッチがブエルタ総合3連覇!偉業達成に「信じられないね。クレイジーだ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

1日目と21日目、今大会2つの個人タイムトライアルは、こうしていずれもログリッチの手に落ちた。また第11ステージ上りフィニッシュと第17ステージ難関山岳フィニッシュを加えて、昨大会と同じく区間4勝。3度目のブエルタ出場で、早くも9勝を上げたことになる。現役としてはアレハンドロ・バルベルデ13勝(祝・2022年の現役続行発表)、ジョン・デゲンコルプ10勝に次ぐ3番目の記録だ。

つまりログリッチは、全出走選手に新たなタイム差を押し付けた。2位マスとの差は2分38秒から4分42秒に開いた。2019年大会を2分33秒差、2020年大会を24秒差で制したログリッチにとってはもちろん、21世紀のブエルタにおいても最大のタイム差だった。またトニー・ロミンガー(1992〜1994)とロベルト・エラス(2003〜2005)に次ぐ史上3人目のブエルタ3連覇を達成した。総合3勝とリーダージャージ着用36日数は、いずれも史上2位タイの記録で、1位タイまではあと総合1勝+ジャージ着用12日。

総合上位3選手

総合上位3選手

「信じられないね。クレイジーだ。時に大差で勝ち、時には僅差で勝つ。でも、勝利している限り、最高なのさ。数字や記録にこだわってはいない。常にベストをつくし、常に充実したレースをすることだけを心がけている。それでも、こういう立場に自らが置かれるというのは、名誉なことだ」(ログリッチ)

ちなみに第11ステージでも大逃げの果てに、フィニッシュぎりぎりでログラにとどめを刺され、最終日には区間4勝目のチャンスを阻まれたコルトだが、総合敢闘賞として最終日の表彰台に上がる栄誉を得た。1週目逃げ切り独走山頂勝利、2週目メイン集団スプリント、3週目逃げ切り小集団スプリント。3週間に渡り、3つの異なる勝利で、大会を彩った。

チームDSMも区間3勝を持ち帰った。特にマイケル・ストーラーは計6日間も逃げを打ち、山岳賞に輝いた。アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオは区間1勝に加え、レイン・タラマエ2日間+オドクリスティアン・エイキング7日間=9日間のマイヨ・ロホを満喫したし、新城幸也属するバーレーン・ヴィクトリアスは、総合3位、総合5位、新人賞、区間1勝、チーム総合首位……とたくさんの成果を祝った。

スペインの暑い夏休みが終わった。ジロ、ツール、ブエルタとシーズン3つのグランツールはすべて幕を閉じ、2021年自転車シーズンも残すは1ヶ月あまり。ただし、ここから先は、楽しくも激しいワンデーの激戦がいくつも待っている!

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ