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サイクル ロードレース コラム
まさに完全無欠。ワウト・ファンアールト、強さの根源「まだまだ僕に出来ないことはたくさんある」| ツール・ド・フランス 2022
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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第20ステージ】総合勢を振り切り23歳クレモン・シャンプッサンが初優勝「最後まで全力を尽くした」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかむしろパデュンが引っ張る一団が、後方からどんどん近づいてきた。残り9.7km、最終峠の麓で、先行ギボンズ以外の逃げは、すべてマイヨ・ロホ集団に回収された。逃げ選手たちの望みは、完全に断ち切られた……わけではなかった。カルメジャーヌに言わせると、むしろ「ちょっとした幸運」だった。
なにしろギボンズの後方で、まずはパデュンが相変わらず作業を続行した。約3kmに渡って一定テンポを刻んでくれたおかげで、逃げの残党たちは息がつけた。逃げの1人、ミケル・ビスカラが先行を試みた時も、ただパデュンが黙々と対処した。
勾配が10%から16%に跳ね上がるタイミングを狙って、残り6.3km、イェーツがアタックを切った。ログリッチは軽々と対応し、マスは後輪に張り付いた。ヘイグは、今大会これまで何度も繰り返してきたように、自分のペースで着実に追い付いた。
総合上位勢のバトル
2021年ブエルタ総合上位4名の揃い踏み。1位ログリッチ、2位マス、(暫定)3位ヘイグ、(暫定)4位イェーツによる、今大会最後の睨み合いが始まった。イェーツは再び加速を試みた。後輪では同じ光景が繰り返された。ログリッチが仕掛けると、やはりマスは張り付き、イェーツはヘイグに追走を押し付けた。
ところが、ここで、短い下りが挟まれた。4人は先を急ぐ代わりに、攻撃を一旦停止し、少し息をついた。
「僕もかなりきつかったけれど、総合上位勢も疲れていたんだと思う。勾配が厳しい部分で、彼らが飛び出していった時、僕はついていけなかった。スピードが速すぎた。でも、幸いにも、道は少し緩やかになった。しかもマーダーが前へ連れて行ってくれた」(シャンプッサン)
ビスカラは4人を追い越したし、マーダーはシャンプッサンや、もう1人のDSMクリス・ハミルトンを連れて4人に追い付いた。もちろん残り4km、再び道が上り始めたタイミングで、イェーツがスピードを上げると、逃げの残党たちはまたしても振り払われる。
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