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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第19ステージ】仲間に支えられた絶好調男マグナス・コルトが今大会3勝目!「彼なしではなにも出来なかった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかぎりぎりまで回し続けた7人は、残り1kmのアーチをくぐると、ようやく協力体制を解消する。前方でおそらく唯一、自分の勝利を追い求めてはいなかったであろうクラドックの後ろに、みなが縦一列に並んだ。そのままフィニッシュ手前300mの最終コーナーまで、誰も動かなかった。抜け出した瞬間、最年少シモンズが、真っ先にロングスプリントに挑んだ。
ただスプリントに一番強く、チームメートのおかげで一番有利なコルトの立ち位置が、揺らぐことはなかった。もがくライバルたち一瞬で突き放すと、至極当然のように、悠々と勝利をさらった。フィニッシュラインでコルトは右腕を天に突き上げ、その背後では、クラドックが両腕で幾度となくガッツポーズを振り上げた。
ガッツポーズを振り上げたクラドック
「クラドックにはお礼を言わなきゃならないね。とてつもなく素晴らしい仕事を成し遂げてくれた。今日の逃げの中で、彼なしでは、文字通り僕はなにも出来なかったに違いない」(コルト)
コルトにとっては、ヤコブセン、ログリッチと並ぶ今大会ステージ3勝目。また第6ステージは単独逃げ切り、第12ステージは約40人の集団スプリントと、すでに2つの異なる勝ち方を披露してきたコルトだが、3つ目はいわば「逃げ切り+スプリント」というハイブリッドな勝利だった。
そしてコルトの歓喜からわずか18秒後、メイン集団がフィニッシュラインへとなだれ込んだ。8位争いのスプリントは、DSMのアルベルト・ダイネーゼが制した。バイクエクスチェンジのマイケル・マシューズは13位で、徒労の1日を締めくくった。
開催委員会が予定していたフィニッシュタイムより約20分も早くステージは終わり、ログリッチは自身にとって50枚目のグランツールリーダージャージを身にまとった。ちなみにジャージコレクションはピンク5枚、黄色11枚、赤34枚!
レース後に息子を抱きかかえるログリッチ
「クレイジーだね。願わくばこれを、最後まで守りたい」(ログリッチ)
大多数の総合勢は何事もなく狂乱の1日を終えたが、残り44km、ルイス・メインチェスは地面に激しく転がり落ちた。骨折こそなかったものの、顔面を打ち付け、短時間ながら意識を喪失。前区間の好走で総合10位に食い込んだばかりだというのに、閉幕まで2日を残して、無念のリタイアを余儀なくされた。代わりにダビ・デラクルスが総合10位に浮上した。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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