人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2021年9月2日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第17ステージ】豪華な2人のクレイジーな冒険!圧巻の強さを披露したログリッチを気高きベルナルも称賛「彼は勇敢だった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
2人で共闘するログリッチとベルナル

クレイジーな2人旅に出たログリッチとベルナル

霧と雨に濡れたコバドンガに、新たな伝説が綴られた。2人の偉大なるチャンピオンがロングアタックに挑んだ。エガン・ベルナルは気高い勇敢さで、大胆な賭けを打ち、プリモシュ・ログリッチは圧巻の強さで、改めて大会の頂点に上り詰めた。

「自転車レースにはリスクがつきもので、いつだってあらゆる事が起こり得る。でも今日は上手く行った。楽しんだよ。僕にとっても、チームにとっても最高の1日だ」(ログリッチ)

この日を待っていた。スタート前にログリッチはこう宣言していた。大会初日にマイヨ・ロホをまとった後、2度、あえて手放した。総合首位のあらゆる責任を他人に譲り渡し、この山頂フィニッシュ2連戦へ向け、静かに調子を整えてきた。

総合優勝や表彰台を狙うライバルたちにとっても、間違いなく、勝負の時だった。そもそも今ステージは、逃げ向きではない、と言われていた。行く手には4つの山が立ちはだかるものの、山の間には長い谷間が広がっている。案の定、スタートから始まった飛び出し合戦は、いつも以上に難渋した。熾烈なコントロールと、地形とが、逃げの形成を阻んだ。

山岳ポイント争いさえも、スタートから37.3km地点の3級峠が、最初で最後のクライマックスだった。2つの塊が前方へ飛び出し、そして吸収された後に、山岳賞首位ロマン・バルデと2位ダミアノ・カルーゾ、そしてヤン・ポランツ(山岳賞3位ラファウ・マイカのチームメート)がスプリント。逆順で山頂を越えると、本日の収集合戦は終了した。

長い下りと長い谷間を抜ける間に、またしても2つ先行集団が生まれ、消えていった。ようやく逃げらしきモノが出来上がるのは、時速50km超で約80kmをぶっとばした後。2つ目の山の麓で、ついに大きな集団が、前方へと遠ざかっていった。

25人ほどの先頭集団は、一時は2分のタイム差をつけた。中でもイネオス・グレナディアーズのディラン・ファンバーレが、高速を保ち続けた。力づくで追い付いてきた総合14位ダビ・デラクルスのために、マッテオ・トレンティンは勢力的に牽引役を務めた。1週目に早くも総合争いの望みを失ったミケル・ランダは、鮮やかな加速で、ブリッジを成功させた。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ