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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第13ステージ】これぞドゥクーニンク・クイックステップの真骨頂!咄嗟のエース変更でセネシャルがステージ勝利「僕らは冷静だった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「僕らは冷静だった。ベルトは最後ギリギリまで我慢してくれた。決して慌てなかった。おかげで僕はトレンティンとの一騎打ちに持ち込むことが出来た」(セネシャル)
ウルフパック隊列+トレンティンの背後にできた穴を、必死で埋めたアルペシンから、残り500m、アレクサンダー・クリーガーが先行を試みたこともあった。ただセネシャルはひらりと後輪へと飛び移った。そして最終発射台の代わりにたっぷり利用すると、ラスト200mで全力を解き放った。
フロリアン・セネシャルが集団スプリント制しみごとグランツール初区間優勝
「デマールに追い抜かれるかもしれない、マシューズに追い抜かれるかもしれない、と考えた。でも、誰も、僕を追い越しはしなかった」(セネシャル)
ちなみにデマールもマシューズも11秒遅れの集団にいた。背後に潜んでいたトレンティンは、ついには1度もセネシャルを越えることなく2位で終え、やはり大きな空白を埋める必要に迫られたアルベルト・ダイネーゼは、3位で満足するしかなかった。
ヤコブセンは1分05秒遅れの区間100位でフィニッシュラインを越えた。中間ポイントで20pt収集した以外、グリーンジャージ用ポイントは積み上げられなかった。ポイント賞2位マグヌス・コルトは86pt差、3位プリモシュ・ログリッチとは94pt差。残るスプリント機会=ポイント収集チャンスは、第16ステージのわずか1回しか残されていない。
「嬉しさと悔しさが半々。セネシャルの勝利はすごく嬉しいけど、自分が勝てればもっと嬉しかった。長く暑い1日の終わりに、勝てる脚はもはやなかった。メカトラではない。単に脚がいっぱいいっぱいだった。チームは完璧な仕事をした。ただ僕がそこにいなかっただけ」(ヤコブセン)
ウルフパックにシーズン52勝目(当然ながらワールドチームでダントツ1位の勝利数、2位イネオスは31勝)を献上したセネシャルは、自身にとってはプロ3勝目にして、グランツール初区間勝利。チームのみんなと、妻と、両親とこの喜びを分かち合いたいと語る28歳は、「2ヶ月後にはパパになる」のだとか!
小さな分断の合間を縫うように、ベルナルは10位6秒差でラインに飛び込んだ。それ以外の総合トップ15位選手は、全員揃って11秒差の集団で終了した。つまり総合7位のベルナルは、あらゆる総合ライバルたちから5秒をかすめ取った。総合順位には一切の変動はなく、オドクリスティアン・エイキングがマイヨ・ロホを身にまとう権利を、新たに24時間更新した。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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