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サイクル ロードレース コラム 2021年8月28日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第13ステージ】これぞドゥクーニンク・クイックステップの真骨頂!咄嗟のエース変更でセネシャルがステージ勝利「僕らは冷静だった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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まるで予期せぬ試みに、荒野の一本道では、一瞬にして分断が起こった。総合7位ベルナルが後方に取り残されたせいか、ユンボ・ヴィスマやバーレーン・ヴィクトリアスが先頭交代に加わったことも。

ただ、ほんの数キロ先で、試みはあっさり打ち切られた。タイム差も一気に1分45秒から20秒まで詰まったが、再びじわじわ1分に広がった。それでも集団が完全な静寂を取り戻すことはなかった。すっかり神経質になった総合系チームが、この先は常に、スプリンターチームと共に集団前方に居座った。

その後はなにごともなく、逃げは残り29kmで飲み込まれた。勇敢な独走も、一切の抵抗も見られなかった。吸収と同時にカウンターアタックが巻き起こることもなかった。

残り11kmの中間ポイントでは、スプリントさえ起こらなかった。ベルト・ファンレルベルフに連れられて、緑ジャージのヤコブセンが周囲を警戒するように、ほんの少し前に出ただけ。ポイント賞を熾烈に争ってきたヤスパー・フィリプセンが第11ステージ朝に帰ってしまったせいで、どうやらポイント収集に興味を持つライバルはいなくなった。むしろ同時に収集できるボーナスタイムを重く見て、モビスター、ユンボ・ヴィスマ、イネオス・グレナディアーズのアシストたちが、3位=1秒を潰しに走った。

たしかにスプリントは起こらなかったが、まるで中間ポイント通過を待っていたかのように、直後にプロトンはエンジンをかけた。なにしろ、ここから先は、ロータリーとカーブの連続だ。マイヨ・ロホをあと1日チーム内に留めおきたいアンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオが、集団先頭で加速を切ると、緊迫感は否応なしに上がっていく。

残り9kmから連続して登場した2つの大きなロータリーは、アンテルマルシェとチームDSMが前方でこなした。しかし残り5kmを切ると、ドゥクーニンク隊列が素早く駆け上がった。そのまま先頭位置をむしり取り、とてつもないスピードで前方へと突進した。

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