人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第11ステージ】ログラが激坂フィニッシュで全ライバルを圧倒!マスとの一騎打ち制し「僕のほうがほんのちょっと強かった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか逃げに出るコルト(先頭)
じわじわと追い詰められていった前の5人のうち、4人は、この2級への上りでメインプロトンに回収された。唯一の例外がコルトだ。今大会の第6ステージ、約100kmの大逃げの果てに、すでに激坂フィニッシュをもぎ取っている。あの日も5人で逃げた。ログリッチの激しい追い上げを振り切り、「タイム差ゼロ」での勝利だった。2度目の成功を信じない理由などコルトにはなかったはずだ。
しかしメイン集団は、無情にも、コルトを追い詰めていく。マイケル・マシューズ擁するバイクエクスチェンジは一段階速度を増した。総合13位ダビ・デラクルスが飛び出しを試みた後方では、ログラを守るステフェン・クライスヴァイクが恐るべき山の脚を披露した。フィニッシュ手前8kmの山頂へ向けて青玉ジャージのダミアーノ・カルーゾがダッシュし、2位通過する頃には……差は25秒前後にまで減っていた。
2級山頂からの下りでは、たった1人のコルトと、いまだ30人ほどがひしめくメイン集団とが、緊迫した綱引きを続けた。下りの底にたどり着き、道がじわじわと上り始めても、かろうじて均衡は保たれていた。
しかも残り1.5kmから、勾配は一気に跳ね上がるのだ。ラスト1kmのアーチをくぐる頃、コルトの虎の子はもはや15秒のみ。
さらに、そこから先は、平均勾配9.7%の恐ろしい激坂がフィニッシュラインまで伸びていた。上れるスプリンターを背負うバイクエクスチェンジを力づくで押しのけ、モビスターが猛然と競り上がった。勾配24%ゾーンでは、ユンボが誇るピュアクライマー、セップ・クスが先頭にひらり躍り出た。残り650m。両チームのエースによる、一騎打ちの準備は整った。
ログリッチvsマス。たしかに前日、2人は、総合首位と2位から陥落していた。それでも、間違いなく、これぞ2021年ブエルタ・ア・エスパーニャの頂上対決。前区間終了時点で28秒差で睨み合う2人が、激坂の上で時に顔を見合わせ、時には文字通り肩と肩とをぶつけ合った。短いようであり、それでいて永遠に続くようにも思える、凄まじい駆け引きが繰り広げられた。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月21日 午後7:30〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ ファム
4月21日 午後11:55〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (04/22)
4月22日 午後7:00〜
-
J SPORTSオンラインショップ インフォメーション #1
4月19日 午後5:30〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!