人気ランキング
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第8ステージ】復活のファビオ・ヤコブセンがステージ2勝目でグリーンジャージ奪取「僕こそが最速だった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか美しい海沿いを走る
もちろん中間スプリントで得たものは、あくまで暫定成績にすぎない。たとえば逃げの3人だって、残り69.2kmで白熱の競り合いを繰り広げた。特に1位通過バグエスが3秒、3位オカミカが1秒を加算したことで……2人の暫定総合順位は入れ替わった!
もしも総合上位勢の中で、中間ボーナスタイムによる逆転劇が起こったら、それこそ大騒ぎだったに違いない。ただオカミカはログリッチとのタイム差を43分06秒から43分05秒へと縮め、バグエスは43分07秒差から43分04秒差へと迫っただけなのだ。そもそも、せっかくのボーナスも、吸収後にのんびり走ったせいで収支決算は赤字で終わっている。
3人は敢闘賞向けアタックさえ打つ間がなかった(バグエスが賞に輝いた)。そわそわするような海風に誘われて、フィニッシュまでの距離が50kmを切ると、総合系チームが早くも最前列で隊列を組み上げたからだ。すでに1分半に縮んでいた逃げのリードはみるみる減っていく。さらに残り38km、カーブの出口でアスタナ・プレミアテックが猛烈な加速に転じた。プロトン後方を無残に引きちぎりつつ、逃げも強制的に終止符が打たれた。
いくつにも分断し、後方へ取り残された集団の中に、総合11位ジュリオ・チッコーネが紛れ込んでしまったこともあった。ただ残り30kmで大部分はひとつにまとまった。高まった緊迫感は決して収まらなかったが、その後は大きな問題も難関もなく、ひどく見ごたえあるフィニッシュへと突き進んだ。
エメラルドの海の上に広がる砂州に入り、ラスト3kmを切ると、多くのスプリンターチームが火花を散らした。フィリプセンvsヤコブセンの構図を崩そうと、ボーラ・ハンスグローエとグルパマ・エフデジが主導権を争い、UAEチームエミレーツも隊列で競り上がった。生き物のようにうねるプロトンは、残り2kmでがむしゃらに飛び出したイェツセ・ボルをも非情に飲み込んだ。
フラムルージュのアーチを潜り抜けると、ドゥクーニンク・クイックステップの発射台2人が最前線を奪い取った。そのまま猛烈に引きまくると、ラスト200mの緩やかなカーブまで、先頭を決して手放さなかった。ただし……ヤコブセンはこの2人の背後にくっついていたわけではなかった。
あわせて読みたい
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月7日 午後6:05〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
4月6日 午後10:15〜
-
3月16日 午後9:30〜
-
4月1日 午後7:00〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ
3月23日 午後10:30〜
-
3月2日 午後10:05〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第5ステージ
3月22日 午後11:55〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!