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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第6ステージ】誰もが驚嘆させられる強さを証明したマグナス・コルトをログリッチも称賛「彼こそ勝利に値する」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか後方の猛加速は、タイム差の減少を意味した。逃げの5人は、最終激坂にわずか20秒リードで突っ込んだ。フィニッシュ地から50kmほどの土地で生まれ育ったボウは、最後にありったけの力を振り絞ると、後方へと消えていった。コルトがいよいよ毅然と加速を切ったのは、残り1.6km。ただリンデマンだけが必死にしがみついた。もはやメインプロトンは9秒背後に迫っていた。
激勾配フィニッシュを制したマグナス・コルト
「僕に勝機があるのか、タイム差が十分なほどに大きいのか、正確に把握するのは難しかった。だって総合系選手たちは、上り前から高速で場所取り合戦を繰り広げていたから。それでも僕はいまだに小さなタイム差を保っていて、あとは出来る限り速くフィニッシュまで行くしかなかった」(コルト)
総合系チームからは、再びイネオスが積極策に転じた。ジョナタン・ナルバエスが猛然と激勾配を牽引。後輪に引き連れているはずのリチャル・カラパスとエガン・ベルナルを、一時は置き去りにしてしまうほど、凄まじい加速だった。
カーシーは3度目の、そして決定的な後れを喫し、もはやエリッソンドも前にしがみつけなくなった。ポケットクライマーは素早く気持ちを切り替えた。被害を最小限に食い止めるために無理するよりは、次の逃げに備えよう、と。
「だからベストの選択は、タイムを失うことだった。今からの目標は区間勝利。すでに区間3位に終えているし、再びアタックへと飛び出したい」(エリッソンド)
ナルバエスの献身の後は、いよいよエースたちがぶつかり合う番だった。それにしてもにぎやかなバトルだった。ピュアクライマーのミゲルアンヘル・ロペスが先を急ぎ、登りもTTもこなすウラソフが穴を埋め、上れるスプリンターとパンチャーの間を行ったり来たりのマシューズがためらわずせっせと前を引いた。だって先方にはまだ、似たような脚質のコルトが逃げ続けているのだ。
残り500mでは、我慢しきれず、マシューは大胆にアタックさえかけた。しかし並み居る総合上位勢を振り払うことも、コルトをとらえることも不可能だった。逆にラスト300mで発進したログリッチは、苦もなくライバル全員を引き離した。ただし、手を伸ばせば届きそうな距離にいるコルトには、ついに手が届かなかった。
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