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サイクル ロードレース コラム 2021年8月16日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第2ステージ】ヤスパー・フィリプセンがグランツール区間2勝目でチームの偉業に貢献「最初の大きな目標は達成できた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ひとまわり小さくなった集団内では、いよいよアルペシンも主導権争いに加わった。UAEチームエミレーツも猛烈に先頭を競り合う。ヤコブセンは一時ウルフパック列車からはぐれたが、全長1.5kmの長いストレートに入ると、しっかり前線に戻ってきた。

一方で1日中勢力的に働いてきたグルパマ列車が、残り1kmで、脱線してしまう。最終ストレートを4人で駆け上がっている最中に、軽く他チームと接触。デマールが少し後方に下がり、連携が崩れた。なにより最終発射台ジャコポ・グアルニエーリは「スピードを落とさなければならなかった」。デマールはすぐさま追い付いたとはいえ、上手くスピードを取り戻すことができぬまま。ツールのリベンジを誓い、専用アシスト2人を引き連れスペインへ乗り込んできたフレンチクライマーは、悔しい14位でステージを終えることになる。

4年前に区間4勝と大暴れしたマッテオ・トレンティンが、フアン・モラノを背負って残り350mから猛烈な加速を始めると、あらゆるスプリンターたちが後輪へ飛び乗った。150mでそのモラノが解き放たれると、背後に小さく体を縮めて潜んでいたマイケル・マシューズが道のど真ん中へと躍り出る。ヤコブセンはすかさず右側を選んだ。

しかし、目の前のマシューズが動いたあと、フィリプセンはほんの一瞬だけモラノの後ろに留まった。そして残り70m、スリップストリームを利用して左側からすり抜けると、そのままフィニシュラインめがけてハンドルを投げた。初日個人タイムトライアルは下りで落車し、最下位で1日を終えたが……2日目は一転、最上位でステージを締めくくった。

「今日はすべてが正しいポイントで、正しいタイミングで遂行された。僕はチームの仕事を仕上げることができて、ただただ嬉しい」(フィリプセン)

今年がグランツールデビューのアルペシン・フェニックスにとって、早くも区間4勝目。しかも世界最高峰のUCIワールドチームではなく、ひとつカテゴリーが下がるUCIプロチームながら……2021年3大ツール全てで区間勝利を手にした最初のチームとなってしまった!

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