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サイクル ロードレース コラム 2021年7月14日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第16ステージ】サガンを失ったチームに贈る歓喜!国際大会初勝利を手にしたコンラッド「チームは常に僕を信じ続けてくれた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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65km地点で一旦振り出しに戻ったレースでは、さらに激しく突進が繰り返された。総合5位ベン・オコーナーや6位ウィルコ・ケルデルマンさえ抜け駆けを試みた。しかし最終的に先行を始めたのはヤン・バークランツ、クリストファー・ユールイェンセン、ファビアン・ドゥベの3人組だった。

いまだ諦めきれない11人が、追走集団を作り上げた。革命記念日前日に祖国に栄光をもたらしたいフランス人たち……ダヴィド・ゴデュ、ブノワ・コスヌフロワ、フランク・ボナムール、ピエールリュック・ペリションに、なにより「上れる」スプリンターたち。マイヨ・ヴェールのマーク・カヴェンディッシュが早々とグルペット行きを決めていたせいであり、2つ目の山岳1級コールの登坂口手前に中間ポイントが設置されていたからでもあった。追走集団の中で86.7km地点に向けてスプリントを切ったのは、もちろん、緑ジャージ争い2位マイケル・マシューズと3位ソンニ・コルブレッリ!

プロトン

プロトン

白熱の一騎打ちはマシューズに軍配が上がった。それにしても、もしもジロのように中間スプリント賞があったなら、間違いなくこの2人はトップ争いをしていたはずだ。なにしろ個人TTを除くここまでの全15ステージで、マシューズは13回、コルブレッリは11回、中間ポイントに向けて全力ダッシュを行ってきた。マシューズのポイント総計242ptのうち、なんと141ptが中間で収集したもの。コルブレッリも139/195pt。一方のカヴが中間でポイントを獲ったのはたったの7回で、全279ptのうちの76ptにしか過ぎない。

先を急ぐ理由のある11人から、しかし、最前線への合流を成功させたのはただ1人だけ。パトリック・コンラッドだ。コール峠の山道で加速を切ると、 脱落していったユールイェンセンの代わりに先頭トリオに加わった。

すでに第7ステージ(7位)、第9ステージ(16位)、第14ステージ(2位)と3度の逃げを打ち、3度ともライバルの独走勝利を見送ったコンラッドは、この日は自分こそが主役になると決めていた。ちなみに今大会ここまで、平坦での大集団スプリント5区間と個人タイムトライアル区間以外の9ステージは、すべて「独走」で勝利が決まってきた。小集団スプリントや一騎打ちフィニッシュはいまだ実現せず。しかも開幕後の2日間が最終盤のアタックによる単独勝利だったとしたら、それ以外の8日間はいわゆる序盤からの逃げ切り勝利なのだ。ひとりでフィニッシュまで突き進んだ距離は第14ステージのバウケ・モレマ43kmが最長で、たとえ最短でも第12ステージのニルス・ポリッツ12kmとかなり長い。

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