人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第15ステージ】セップ・クスが自身初のツール区間勝利!苦手な暑さも克服したポガチャル「今やすっかり調子よく走れている」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか山頂での両者の差は20秒。そこからフィニッシュまでの14.8kmは、ダウンヒルが待ち受けていた。本来下りは得意分野ではないけれど、「この下りには自信があった」と大胆に走り続けた若者と、プロトン屈指の下り巧者で知られながら、カーブで数度ヒヤリとしたせいで「勝つことよりも、落車しないことのほうが大切」と安全走行に切り替えたベテランの距離は、決して縮まらなかった。クスは23秒のリードを保ったまま、フィニッシュラインを越えた。
喜びを爆発させてフィニッシュするセップ・クス
「これまでたくさんのレースを勝ち、自転車界での経験が長いバルベルデのような選手に、レースの終わりに『グッド・ジョブ』と言ってもらえたなんて、本当に最高だ」(クス)
クスにとっては、2019年ブエルタ第15ステージに続く、グランツール区間2勝目。ツールでアメリカ選手が区間を制するのは、2011年第3ステージのタイラー・ファラー以来、なんと10年ぶりだった。また総合エースのプリモシュ・ログリッチを筆頭に3選手がリタイアし、5人で奮闘を続けるユンボ・ヴィスマにとっては、今大会嬉しい2勝目となった。しかもこの日の終わりにはチームメートのファンアールトが敢闘賞を、ヴィンゲゴーが総合4位から3位へと再浮上するのだ。
単に順位を上げただけではない。ヴィンゲゴーもまた、ポガチャルに対して極めて積極的に攻撃を挑んだひとりだった。なにしろ最終峠の麓でイネオス親衛隊の猛烈な牽引が終わり、カラパス本人がアタックに転じたのをきっかけに、総合表彰台候補たちの乱射が始まった。代わる代わる、繰り返し。正確に言うと、攻撃合戦に積極的に加わったのは、すでに脱落していたマルタンを除く総合上位7位以内。すなわち総合5分18秒〜6分16秒の間にひしめくリゴベルト・ウラン、ヴィンゲゴー、カラパス、ベン・オコーナー、ケルデルマンの5人が、互いに睨み合いつつ、隙あらばポガチャルをも追い落とそうという構図だ。
そして誰かが加速するたびに、ポガチャルはすかさず背中に張り付いた。ピレネー特有の焼け付くような暑さの中、ひたすら涼しい顔をしたままで。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ
3月23日 午後10:30〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第5ステージ
3月22日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第4ステージ
3月21日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第7ステージ
3月24日 午後8:25〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第3ステージ
3月20日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第2ステージ
3月19日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (03/25)
3月25日 午後7:00〜
-
3月16日 午後9:30〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!