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サイクル ロードレース コラム 2021年7月12日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第15ステージ】セップ・クスが自身初のツール区間勝利!苦手な暑さも克服したポガチャル「今やすっかり調子よく走れている」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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フランスとアンドラの国境に聳え立つアンヴァリラの山道が、標高2000mを超えた頃、32人の逃げ集団は急激に小さくなっていった。この日を最後に途中棄権を決めていたニバリーー東京五輪に向け準備するためーーのため、トレックの残り2人が強力な牽引を行ったせいであり、高地コロンビアで生まれ育ったキンタナが、風の中で鋭いアタックを打ったせいでもあった。

ただし数人は、間違いなく、自主的に脱落していった。例えばイネオスの2人組。すでに後方では仲間たちが強力な牽引を敢行し、ポガチャルのアシストをひとり残さず吹き飛ばしていた。次は前にいた2人の番だった。フィニッシュ手前45km、アンヴァリラ山頂で、ディラン・ファンバーレとジョナタン・カストロビエホは待っていた。そこから総合5位リチャル・カラパスのために、順番に献身を尽くした。メイン集団を10人ほどにまで小さく絞り込んだ。

その山頂から下り始めた直後に、メイン集団からギヨーム・マルタンが遅れ始めた。ジャージの前ジッパーを閉め損ねたせいなのか、前日の大逃げで体力を消耗していたせいなのか。総合2位に浮上したばかりのフレンチクライマーにとって、一瞬の遅れが命取りになった。後方から追いついてきたマティア・カッタネオの後輪に張り付き、やはり「前待ち」していたルーベン・フェルナンデスも力を貸したが、もう2度とメイン集団には戻れなかった。最終的には総合ライバルたちから4分近く遅れてフィニッシュ。前日取り戻したタイムの大部分を失い、再び2日前と同じ総合9位へと陥落した。

「こうなることは予測していた。昨日の奮闘の後だけに、苦しむだろうと想像していたんだ。アンヴァリラの上りでは千切れる寸前で、下りではもはや意識が朦朧としていた。下りの最初のカーブで遅れてしまったなんて腹が立つけど、僕は全力だった。谷間でも追走にかなりの体力を失った。あとはド根性だけで走り抜いた」(マルタン)

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