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サイクル ロードレース コラム 2021年7月11日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第14ステージ】43kmの独走劇!バウケ・モレマが4年ぶり2度目のツール区間勝利「すべての勝利がスペシャル」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「下りは危険だと分かっていたから前の方にいたのに、ホイールが滑ってしまったんだ。転がり落ちながら『ああ、ダメだ』と考えた。すぐに気持ちを切り替えて走り出した。ただ身体には傷はないけど、意欲が少し挫けてしまったんだ」(ウッズ)

ちょうど同じ頃、メイン集団とのタイム差は、すでに4分以上にまで拡大していた。この日の朝、9分29秒遅れの総合9位につけていたマルタンが、いつの間にやら「暫定」総合表彰台へと浮上してしまった。当然ながら総合2位・5分18秒遅れリゴベルト・ウランの同胞イギータや、6位・6分16秒遅れウィルコ・ケルデルマンのチームメイトのコンラッド、さらには7位・6分30秒遅れアレクセイ・ルツェンコの同僚フライレは、逃げ集団内の先頭交代に加わらなくなった。

「強者揃いの好グループに乗れたけれど、全員が良く働いたわけではなかった。数人は本気で前を回さなくなっていた。一方で僕自身の調子はとてつもなく良かった。自信もあった。だから『だったら遠くから飛び出そう!』って思い切ったんだ。加速して、後ろを振り返った時に、僕の後輪には誰もついていなかった。行けると分かった」(モレマ)

独走状態を作り出したモレマ

独走状態を作り出したモレマ

フィニッシュまで43km。下り基調の道で、モレマはアタックを打った。一瞬で全てを振り払うと、そのままフィニッシュまで単独先頭で駆け抜けてしまった!

2017年大会では、やはり中級山岳ステージの下りフィニッシュへ向けて、やはり約30kmの独走を成功させた。その前年のクラシカ・サンセバスチャンも、2019年イル・ロンバルディアも、やはり最後はダウンヒルで、同じく独走勝利だった。2度制したジャパンカップは小集団スプリント、もしくはこの日の終わりに赤玉ジャージを身にまとうウッズとの一騎打ちスプリントだったけれど……。

「上りフィニッシュじゃないレースの方が、おそらく僕向きなんだ。それに僕の大部分の勝利は、単独で手にしたもの。そのためには、ラッキーではなく、絶好のタイミングを見定める必要がある。今日は誰も自分の後輪にいないと察知したから、すぐさま差を突き放した。あそこでアタックするとは誰も予想もしていなかったんだと思う。そして一気に3、4秒の差をつけられたら、そこから僕をとらえるのは難しいのさ」(モレマ)

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