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サイクル ロードレース コラム 2021年7月8日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第11ステージ】マルチすぎる脚質を誇るワウトが神々しい姿でモン・ヴァントゥを制す「僕はいまだ復活途上にいる」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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その山頂ではヴィンゲゴーには40秒ほどの差をつけられたが、下りを利用して、計算通り、フィニッシュまでにきっちり回収を済ませた。下り開始と共に再合流したカラパスやウランも味方となった。しかもファンアールトが勝利を祝った1分14秒後に、エリッソンド&モレマ2人組が区間を終えていたせいで、ボーナスタイムを誰かに取られる心配すらなかった。

「終わってみれば、良い1日だった」(ポガチャル)

総合ライバルから1秒たりともタイムを失わなかったのだから、もちろんだ。一緒にフィニッシュラインを越えたウランが総合3位から2位へ、ヴィンゲゴーが4位から3位へ、カラパスが5位から4位へと順位をスライドさせたが、3人とのタイム差は変わらない。むしろ今区間を総合2位として走り出したベン・オコーナー2分01秒が、5位5分58秒差に後退したことで、とうとうポガチャルの5分圏内にはただの1人もいなくなってしまった。一方で総合2位ウラン5分18秒差から6位ケルデルマン6分16秒差まで、つまり2位から6位までの5人は1分以内にひしめいている。

ひどく暑く、ひどく激しかった1日の終わりに、新たに8人が大会を離れた。ファンアールトが区間を制し、ヴィンゲゴーがマイヨ・ジョーヌを苦しめる……という前も後ろも大活躍のユンボ・ヴィスマだったが、ステージ序盤にトニー・マルティンを落車リタイアで失った。大会序盤の落車で3日目にロベルト・ヘーシンク、8日目にプリモシュ・ログリッチがすでに帰宅しており、チームメンバーは早くも5人に減ったことになる。またイネオス・グレナディアースのルーク・ロウは、カラパスのために大いに働いた後、制限時間内にフィニッシュにたどり着くことができなかった。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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