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【ツール・ド・フランス2021 第8ステージ結果速報】ディラン・トゥーンスが15km独走ダウンヒルを攻め区間優勝、タデイ・ポガチャルが総合首位へ
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部大会直前に旅立った祖父へ捧げる区間優勝、ディラン・トゥーンス
アルプスへ足を踏み入れる第8ステージ、ジュラ山脈の南端オヨナからル・グラン=ボルナンまでの150.8km、3級4級のあとに1級山岳を3つ上る今大会初の山岳ステージ。アクチュアルスタートが切られると最初に飛び出したのはトーマス・デヘント(ロット・スーダル)、山岳賞ジャージ着用のマテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)やマイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション)が追いかけデヘントは吸収された。
アタック合戦は続き無印峠が始まるとテイオ・ゲイガンハート(イネオス グレナディアーズ)とワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)の2人が抜け出すことに成功、しかし無名峠の下りでメイン集団が吸収。この日もワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が積極的にアタック、速いペースで早々にプロトンは半分に割れマイヨ・ヴェールのマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)や怪我の影響が残るゲラント・トーマス(イネオス グレナディアーズ)らが後続集団に取り残された。
飛び出しと吸収を繰り返す67人の先頭グループの中からイタリアチャンピオンジャージのソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)抜け出し独走を開始すると集団最後尾でプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が遅れていった。中間スプリントポイントはコルブレッリが先頭通過。3級峠に入るとプールスが山岳ポイント収集のためのアタック、その後の4級と1級を先頭通過し山岳ポイント暫定首位となり、この日の敢闘賞も手に入れた。
ふたつ目の1級ロム峠でダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ)がペースアップするとマイヨ・ジョーヌのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)とファンアールトがついていけなくなった。残り距離31kmでタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がアタック、リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)が後輪に飛び乗るも更なる加速で突き放した。
ポガチャルは淡々とペダルを漕ぎ4分先にいる先頭のウッズを目指し、追走グループから落ちてきた選手たちを次々と追い抜く。ラスト17kmでディラン・トゥーンス(バーレーン・ヴィクトリアス)がウッズに追いつき、山頂手前でウッズを置き去りにした。
山頂はトゥーンスが先頭通過、15秒後方にまで迫ったポガチャルが2位通過しボーナスタイム5秒を獲得、残すはフィニッシュまでの15kmダウンヒルのみ。トゥーンスは果敢に攻め続け独走のまま天に指を示しフィニッシュラインを越えた、ツール区間通算2勝目。バーレーン・ヴィクトリアスは2日連続の区間優勝を飾っている。
ポガチャルは軽快に飛ばしていたものの途中で脚を緩め追走してきたウッズとヨン・イサギレ(アスタナ・プレミアテック)と合流、危険リスクは回避しイサギレ、ウッズに続く4着+49秒遅れでフィニッシュ、マイヨ・ジョーヌを獲得している。総合2位にはファンアールト+1分48秒、3位はアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・プレミアテック)+4分38秒につけている。
「勝ちに近づけもしない厳しい年だった、ようやく祝うことができる。大会開幕前に旅立った祖父に勝利を捧げたい」トゥーンス、勝利後インタビュー
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