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【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第7ステージ】モホリッチが最長区間で涙の独走勝利!型破りな走りでマイヨ・ジョーヌを守ったファンデル・プール「結果には最高に満足してる」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか走行距離が230kmに達すると、いよいよ本日最大の目玉がやってきた。これぞツール初出場の激坂、シニアル・デュション。このまるで壁のような坂道で……懐かしい時代を思わせる鈴なりの観客の前で、モホリッチは残る2人も毅然と振り払う。 残り約18km。完全な独走態勢へと持ち込んだ。
ちなみに5つの山すべてで先頭通過を果たし、山岳ジャージを手に入れたモホリッチは、自慢のダウンヒルテクニックでも大いに魅せた。2013年U23世界選手権で披露した「モホリッチ乗り」はもとより、スーパータックポジションさえ今季UCIにより禁止されたが、プロトン屈指の下り巧者にとっては、特にハンデとはならなかったとのこと。むしろハンドルに腕を置くエアロポジションが出来ないせいで……長いステージの終わりに「背中がとてつもなく痛い!」そうだ。
フィニッシュラインを越える瞬間、瞳には涙が浮かんでいた。待ち構えていたチームスタッフに抱きとめられると、ついには我慢できずに声を上げて泣いた。26歳のモホリッチが、ブエルタ、ジロに続き、ツール・ド・フランスでも区間勝利を手に入れた。その3つの勝利は、とてつもないタフガイの証明でもあった。すなわち2017年ブエルタ第7ステージ、大会最長207km。2018年ジロ第10ステージ、大会最長244km。そして2021年ツール第7ステージ、大会最長249.1km!
涙を拭いながらフィニッシュしたモホリッチ
「自転車には長いステージも時には必要だ。短いステージの方が時にエキサイティングではあるけれど、今日のステージはマイヨ・ジョーヌ争いのおかげですごく激しく面白い戦いになったと思う。最初から最後まで全力疾走で、僕も時間がたつのを忘れたほど」(モホリッチ)
モホリッチは5時間28分20秒の長くて短い1日を終え、その1分20秒後、ストゥイヴェンが2位でラインを越えた。さらに20秒後には、マイヨ・ジョーヌ集団が雪崩れ込んだ。区間3位のボーナスタイムはマグナス・コルトがさらい取り、自ずとマチューvsワウト+アスグリーンの3人の関係は、249.1km走った果てに一切変化はなかった。ただし総合ではワウトが1つ、アスグリーンが8つ順位を上げ、総合の上から3つの位置を3人が独占した。
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