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サイクル ロードレース コラム 2021年7月3日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第7ステージ】モホリッチが最長区間で涙の独走勝利!型破りな走りでマイヨ・ジョーヌを守ったファンデル・プール「結果には最高に満足してる」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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全23チーム中18チームが、少なくとも1つずつ逃げに送り込んだ。つまりメイン集団でコントロールに興味を示すチームなど、皆無に近かった。総合8秒差のタデイ・ポガチャルとUAEチームエミレーツに、すべての責任が押し付けられた。ただし前の29人は、スタートからの2時間で100kmを駆け抜けたほどの超高速で突進し続けたから、タイム差はただ広がっていくばかり。最大7分程度にまで開いた。

「僕らはミスを犯してしまったと思う。それでも僕のチームを誇りに思うよ。プロトン内では誰もが、仕事をすべきは僕らチームだ、と口にした。理由は一番強いのは僕だから……。でも僕はいつも最強だというわけじゃないのに。とにかくタイム差を最小限に留めなければならなかった。それは成功させられたと思う。ファンアールトやファンデルプールに、10分差を与えてはならなかった。だって危険すぎるからね」(ポガチャル)

133.7km地点の中間ポイントは、当然のように、グリーンジャージ姿のカヴェンディッシュが1位通過を果たした。5年ぶりのツール区間勝利、しかもすでに2勝を上げ、第2の全盛期に突入した36歳大ベテランは、どうやら10年ぶりのマイヨ・ヴェールさえ本気で狙っている。第4ステージ勝利後に「去年から中間ポイントが山の『前』に設置されるようになった。ピュアスプリンターにとってジャージ獲りの難度が下がった」と分析したように、こつこつポイント貯金も厭わない。着実に20ptを手に入れ、ポイント賞2位以下との差を、望み通り46ptから65ptへと広げた。

共に逃げた同僚カスパー・アスグリーンのためにカヴェンディッシュが最後の力を尽くし、後方へと下がっていく頃、マテイ・モホリッチはすでに山岳ジャージのためのポイント収集を始めていた。走行距離が160kmを超えてからの最終盤に、山岳は5つ組み込まれていた。

さっそく1つ目の3級峠で、モホリッチは赤玉ジャージ用ポイント収集スプリントを切る。すると思いがけず……ブレント・ファンムールと2人きりになった。たしかに4日前にフィニッシュ手前200mまで逃げ続けた「デヘントの後継者」は、逃げの友としては最高に違いない。だからフィニッシュまではいまだ88km近く残っていたけれど、モホリッチは脚を緩めず、そのまま突っ走ることに決めた。2つ目の山も、悠々とモホリッチは先頭通過をさらう。

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