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サイクル ロードレース コラム 2021年6月28日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第2ステージ】大好きな祖父に捧げる渾身の勝利。マチュー・ファンデルプール「あなたこそ僕にとって最大のチャンピオンです」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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本人にとっても、所属チームのアルペシン・フェニックスにとっても、ツール・ド・フランス初出場・初ステージ優勝・初マイヨ・ジョーヌがいっぺんにやって来た瞬間だった。またボーナスタイム目的で2度ミュール・ド・ブルターニュを先頭で越えたおかげで、予期せぬ山岳ジャージまでついてきた。スヘリンクも同じ4ポイントながら、大会規則により、より格上カテゴリーの首位通過数が多いファンデルプールに軍配が上がった(ファンデルプールは3級峠×2回、スヘリンクは3級首位通過ゼロ)。1975年に誕生した赤玉ジャージに関しては、1985年大会で父アドリが5日間着用している。

一旦1日でマイヨ・ジョーヌを脱いだアラフィリップ

一旦1日でマイヨ・ジョーヌを脱いだアラフィリップ

家族でジャージコレクションを完成させつつあるプリドール&ファンデルプール家に対して、アラフィリップは1人でついに全色コンプリートを達成した。2016年のマイヨ・ブラン、2018年マイヨ・ア・ポワ、2019年〜2021年マイヨ・ジョーヌに続き、この第2ステージ終了後にマイヨ・ヴェール首位に躍り出た。マイヨ・ジョーヌは残念ながらたった1日で失ってしまったけれど……2019年大会ではジャージ喪失2日後にあっさり取り戻していることも忘れてはならない。

また2度の通過で2度とも2位に食い込んだポガチャルは、13秒差の総合3位に前進。2度とも3位のログリッチは14秒差の総合4位につける。起伏と落車の開幕2日間を終えて、昨大会の総合上位2人が、早くも総合争いでわずかながら頭一つ抜け出した。

そしてようやくスプリンター待望の平坦ステージ2日間がやってくる。予期せぬアクシデントが発生しない限り、総合順位の入れ替えは起こらないだろう。新生マイヨ・ジョーヌも「(第5ステージ)個人タイムトライアルまで守れると考えるのが現実的。でもそれ以上はないかな」と語っている。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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