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サイクル ロードレース コラム 2021年6月28日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第2ステージ】大好きな祖父に捧げる渾身の勝利。マチュー・ファンデルプール「あなたこそ僕にとって最大のチャンピオンです」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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残り800m。ファンデルプールがこの日2つ目の加速を切った。今度こそは勝利のためのアタックだった。もはや力を出し惜しみする必要などなかった。一気にライバルたちとの距離を開くと、ひたすら無我夢中でペダルを踏んだ。

「誰も僕についてこなかった。だから先を急ぎ続けた。残り500mはひどく身体が痛かった。でも勝つためには、全力で行かなければならないことは分かっていたんだ」(ファンデルプール)

マイヨ・ジョーヌに袖を通したファンデルプール

マイヨ・ジョーヌに袖を通したファンデルプール

祖父と同じ26歳でツール・ド・フランスデビューを果たしたファンデルプールは、初出場大会で第19ステージを制したプリドールよりも素早く、自身初のツール区間勝利を手に入れた。その祖父は、2019年の秋に83歳でこの世を去った。あの日は「あなたは僕の祖父であることをいつも誇りに思っていてくれました。でも僕はあなたの孫であることをもっともっと誇りに思っています。あなたこそ僕にとって最大のチャンピオンです」と手紙にしたためた。今区間は天にいる「大好きなパピー」に、勝利を捧げた。

また祖父プリドール区間7勝、父アドリ区間2勝と合わせて、三世代でツール区間10勝目。その父が1984年大会で1日だけ着用したマイヨ・ジョーヌが、果たしてファンデルプール家に帰って来るかどうかに関しては、後方のライバルたちの結果を待たねばならなかった。6秒後にはにポガチャルとログリッチ、さらにはウィルコ・ケルデルマンが、8秒後にはアラフィリップが滑り込んだ。もちろん1回目通過時のボーナスタイムに、フィニッシュのボーナスタイム(10秒、6秒、4秒)も大急ぎで計算する必要があった。結果はアラフィリップを8秒差で逆転しての……総合首位!

「僕のマイヨ・ジョーヌが100%確定したと告げられた時、感動が湧き上がって来た。強烈な瞬間だった。でもいまだに気持ちはごちゃごちゃなんだ。あらゆる思いを消化する必要がある。明日はきっと心から喜びを噛みしめることができるだろう」(ファンデルプール)

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