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【クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ 第3ステージ:レビュー】三度目の正直コルブレッリ「これこそ僕が望んでいた美しい勝利だ!」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介ソンニ・コルブレッリ
まさに三度目の正直。レース展開も、コースレイアウトも、そう簡単には勝たせてくれるような要素ではなかったけれど、最後はもはや力業。スピードとパワーが求められる局面なら誰にも負けない、そんなスタイルを象徴する勝利になった。
キャリアを重ねるとともに上りへの適性を高め、「上れるスプリンター」の代表格になったソンニ・コルブレッリ。ピュアスプリンターとの対峙は上手くいかないことの方が多いが、ちょっとした丘越えやフィニッシュ前が上り基調ならば攻略はお手のもの。プラン通りであれば、第1ステージから3連勝していたって不思議ではなかった。
難産の勝利となったが、前日までの2ステージの雪辱を遂げた。ひとまず、今大会のミッションは達成である。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第3ステージは、無印の上りも含めて丘越えがコース前半に集中。レース後半からは平坦となり、スプリンターでも攻略可能と見られた。主催者発表では丘陵ステージにカテゴライズされているが、その大きな理由は最後の約2.5kmが上っているから。スプリントを狙う選手にとっては、パワーが求められた。
スタートから続いた2人の逃げだったが、早い段階でメイン集団が射程圏に捉えて、いつでもキャッチできる態勢を整えた。迫るのが早かったこともあって、少しばかりのタイム調整を行ったが、残り20kmを前に労せず逃げメンバーを吸収。
このステージの本質は、ここからだった。イネオス・グレナディアーズを中心に急激なペースアップが図られると、混乱した集団内でギヨーム・マルタンやワレン・バルギルらがクラッシュ。素早くレースに戻ったマルタンはアシストとともに集団復帰を果たしたが、ダメージが大きかったバルギルは脱落してしまった。
それでも、スピードが緩む気配は一切ない。残り7kmではわずかな上りを利用してイネオスが集団の人数を絞りにかかると、その餌食となった選手たちがいたるところで中切れを起こした。急激に激しさを増した流れで、前線で生き残ったのは50人ほど。
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