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【ジロ・デ・イタリア2021 第20ステージ結果速報】急遽総合エースに躍り出たダミアーノ・カルーゾが総合2位をキープしつつグランツール初区間優勝
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ラスト2kmでバルデを突き放し独走でグランツール初区間勝利したカルーゾ
山岳2連戦2日目、標高2000m超の2峠を含む3つの厳しい山を上る164kmの短距離ステージ。この日もステージ勝利目指して激しいアタック合戦が繰り広げられた。ファーストアタックではフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)や第3ステージで区間優勝を掴んだタコ・ファンデルホールン(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)らが飛び出した。
タイム差がつかず吸収と抜け出しを繰り返し、レースの舞台はスイスへ。34kmほど進んだとことでシモン・ペロー(アンドローニジョカトリ・シデルメク)やフェリックス・グロスシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ)ら9選手の先頭グループが容認された。メイン集団はチーム バイクエクスチェンジが牽引、タイム差も最大で5分程度でコントロール。ペローはフーガ賞が濃厚となった。
ペローが地元凱旋の挨拶をし、長い上りの1級パッソ・サン・ベルナルディーノはジョヴァンニ・ヴィスコンティ(バルディアーニCSFファイザネ)が先頭通過、マリア・アッズーラ着用のジョフリー・ブシャール(AG2Rシトロエンチーム)が6位通過し4ポイントを加算、次点のベルナルが続く峠を先頭通過しなかったので、最終ステージをフィニッシュした時点で山岳賞首位であることが確定した。ポイント賞首位もペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)に決まり、この日はシクラメン色のバイクをお披露目している。
ダウンヒルではクリス・ハミルトン、マイケル・ストーラー、ロマン・バルデ(3人ともチームDSM)の3人が集団から飛び出し、50秒ほど前を走る先頭グループへのブリッジを試みる。続いてペリョ・ビルバオ、ダミアーノ・カルーゾ(共にバーレーン・ヴィクトリアス)の2人もメイン集団から飛び出し前を追う。
1級シュプリューゲンパス=パッソ・デッロ・スプルガまでビルバオ、ハミルトンが高速で牽引、メイン集団は縮まらない20秒のタイム差をイネオス グレナディアーズが先頭で追いかける。上りに入るとグロスシャートナーとルイス・フェルファーク(アルペシン・フェニックス)以外の逃げていたメンバーはついていけなくなった。
先頭グループではフェルファークが力尽きビルバオの牽引に代わり、残雪の山頂はストーラーが先頭通過、後続とのタイム差は40秒まで開いている。最終峠アルペ・モッタに入るとビルバオとストーラーの脚が止まり、カルーゾとバルデの2人で山頂を目指す。メイン集団ではジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が遅れ始めた。
ラスト2kmの急勾配区間でバルデがついていけなくなり、カルーゾは軽やかにペダルを漕ぎ続け沿道の大観衆の声援を浴び、ガッツポーズでフィニッシュラインへ飛び込んだ。自らが争うチャンスを手に入れた大ベテランがグランツール初区間優勝。マリア・ローザのエガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)との総合タイム差を1分59秒へと30秒縮めた。
メイン集団ではサイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ)がついていけなくなり、ベルナルはカルーゾから24秒遅れの2着フィニッシュ、イェーツはベルナルから総合タイムを34秒失い、区間4着のバルデが総合6位から5位へ順位を上げ、ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO)は総合5位から7位へ順位を落としている。
「運を味方につけることができた、総合表彰台を確定させるための重要な日だった。結果的に魔法にかかったような展開に持ち込むことができて本当に嬉しい」カルーゾ、勝利後インタビュー
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