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サイクルロードレースレポート by 福光 俊介6月2日 第4ステージ 16.4km個人タイムトライアル
2年ぶりにタイムトライアルステージが復活する。全体的にわずかな上り基調だが、主役はタイムトライアルを得意とする選手たちになりそう。先々に待つ山岳ステージを前に、総合系ライダーが上位戦線に顔をのぞかせることだろう。
6月3日 第5ステージ 175.4km
4日ぶりの平坦ステージ。だが、そう易々とスプリント勝負へとつなげてはくれない。中盤以降集中する4つのカテゴリー山岳は、いずれも登坂距離こそ短いが勾配が厳しい。特にフィニッシュ前約12kmで頂上を迎える2級山岳コート・ドゥ・モンルビュは、平均勾配12%で上り半ばで最大15%に。残り距離を考えると、この急坂で遅れてしまうと集団復帰は困難か。一発に長けるパンチャーの仕事となるか。
6月4日 第6ステージ 167.5km
プロトンはいよいよアルプスへと踏み込む。カテゴリー山岳が後半に集中し、集団の人数を少しずつ減らしていく。今大会最初の山頂フィニッシュは、3級山岳のル・サペ=アン=シャルトルーズ。1つ手前の3級山岳コート・ド・ラ・フレットと合わせると、フィニッシュまでの約10kmを上り続ける格好となる。走り終えたときには、総合争いの輪郭が見えてくるか。
6月5日 第7ステージ 171.5km
今大会の総合成績をかけた争いは、実質この日と翌日に集約されている。中盤に上る超級山岳コル・デュ・プレ(12.6km、7.7%)、最後に上る超級のラ・プラーニュ(17.1km、7.5%)が双璧をなし、マイヨ・ジョーヌの有資格者を決める。頂上に近づくにつれて勾配が厳しくなるコル・デュ・プレで集団の人数がある程度絞られているはずだ。2級の上りとダウンヒルを挟んで迎えるラ・プラーニュは、8%前後の勾配が淡々と続く。一発のアタックよりは、消耗戦に生き残った選手のもとにマイヨ・ジョーヌが渡りそう。1984年のツールでのローラン・フィニョンや、1995年のアレックス・ツーレとミゲル・インドゥラインの激闘、2002年のマイケル・ボーヘルトの勝利など、数々の名場面が生まれた上りが今年はドーフィネの覇権争いを占う。
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