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【Cycle*2021 クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ:プレビュー】3年前の再現目指すトーマス、絶対エース温存のユンボ・ヴィスマとUAEチームエミレーツは山岳アシスト陣の底上げ狙う
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介前回大会の第5ステージで勝利したセップ・クス
そして、ダヴィ・ゴデュやギヨーム・マルタンのフレンチクライマーも総合戦線に加わってくる。ともに今年のツール開幕地であるブルターニュ出身だから、ドーフィネで勢いづくとその先への期待も高まる。
今年も山岳比重が高めのステージ構成となっているため、スピードマンの出番は限られる。パスカル・アッカーマンやマッズ・ピーダスンといったフィニッシュ前の勝負に強い男たちは、数少ないスプリントチャンスを模索するというよりは、ツールに向けた足慣らしが主目的となりそうだ。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で会期が変わり、ステージ短縮もなされるなど混乱の中行われたレースだったが、今年は何とか予定通り開催できそう。フランスも依然不安が続いているが、選手や関係者は前向きにツール前哨戦へと向き合おうとしている。
5月30日 第1ステージ 182km
フランス南東部が舞台となる8日間。大会初日はイソワールが発着地となる。時計回りに大きく1周したのち、イソワールを基点とする北向きの周回コースを約3周。平坦ステージにカテゴライズされるが、勾配5~6%の3級と4級の山岳をそれぞれこなす必要があり、集団にどの程度選手が残れるかがポイント。ともすると、逃げメンバーがそのまま先着する可能性も。
5月31日 第2ステージ 173km
この日から東に向けて少しずつ進んでいく。1級山岳コル・ド・ペラ・タイヤード(登坂距離8.3km、平均勾配7.4%)を皮切りに大小さまざまな変化に対応していく。中盤で一度フィニッシュ地ソーギュに立ち寄り、そこからは南北に時計回りする大周回を1周。終盤に連続する2級と4級の上りでメイン集団の人数がある程度絞られそうだ。
6月1日 第3ステージ 172km
丘陵ステージにカテゴライズされるが、スプリンターでも攻略可能なレイアウト。この日出てくる2つのカテゴリー山岳は前半のうちに上り終え、あとは下りと平坦基調。フィニッシュ前約2.5kmからは上り勾配となるが、集団を崩すほどのものにはならないと思われる。あとは風が強く吹いたり、雨が激しくなるようだと、コンディションを利用した不意の攻撃が奏功するかもしれない。
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