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【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第17ステージ】史上102番目の偉業!全3大ツールで区間勝利を成し遂げたダニエル・マーティン「今だって信じられない」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかチッコーネが合流する頃には、メイン集団の牽引役は入れ替わっていた。逃げ集団から脱落してきたドゥクーニンクの2人が、総合10位ジョアン・アルメイダのために猛然と働いていたのだ。フィニッシュ手前11.25km。最終峠の入り口で、ウルフパックは逃げ集団を約1分半にまで追い詰めた。
「1日中向かい風が強かった。特に谷間では、風のせいで逃げ集団の勢いが削がれてしまった。エネルギーを大いに消耗した。だから麓にたどり着いた時点では、飛び出してフィニッシュを目指すことに、それほど希望は持っていなかったんだ。でもすごく調子が良かったから、勾配のきついゾーンで高速を強いて、逃げの仲間を振り離した」(マーティン)
手前の山頂を4人でこなし、下りで6人にまで膨らんだ先頭グループだったが、最終登坂が始まるとすぐに、こうしてマーティンは1人になった。加速を切ったのは麓から1km程度の勾配15%超ゾーン。第16ステージで最後まで粘ったペドレロが、この日も最後までしがみついたが..ついには振り払われた。背後からメインプロトンが大急ぎで接近してくるのを覚悟しつつ、残り10km、マーティンは単独で山道を上り始めた。
4月中旬ツアー・オブ・ジ・アルプス出場の機会に、この山を下見に訪れていたマーティンは、そこから延々とひどい急勾配が続くこと、そして最終盤で突如として勾配が緩むことを知っていた。つまりジロ初登場のこの山を、どう走るべきなのかはっきりと理解していた。
苦しい表情を浮かべるダニエル・マーティン
「だから勾配の厳しいゾーンは自分のペースで登った。ただただ良いリズムを保ち続けた。それから、残り2.5kmから、本気の全力疾走に切り替えた」(マーティン)
厳しい勾配は、背後のメイン集団に壊滅的な被害を及ぼした。すでに1つ目の山で苦しんでいた総合4位アレクサンドル・ウラソフは、残り9kmで集団についていくのを止めた。「タイム損失を最小限に留めるために」、自分のペースで走ることを決意したからだ。同じ頃、ここまで2度の勇敢なる追走を成功させたチッコーネも、ついに千切れた。
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