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サイクル ロードレース コラム 2021年5月24日

【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第15ステージ】今大会11人目のグランツール区間初勝利!アグレッシヴなロードレースライダーに変貌したカンペナールツ「みんながいるから僕がいる」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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そして再スタート。「まずはゆっくりと」との指示の下、154人に小さくなったプロトンは、極めてスローペースでペダルを回した。その2kmほど先で、改めて全力疾走へのゴーサインが出された。

同時に飛び出していったのは、0km地点とまったく同じ。つまりヴィクトール・カンペナールツとマキシミリアン・ヴァルシャイドという、クベカ・アソスの2人だった。さらに同僚ルーカス・ヴィシニオウスキーも、すぐに前へと飛び乗った。

「チームには山頂フィニッシュを争える選手はいないし、この先はものすごく厳しい日々が待っている。だから、みんなで、今日のステージにすべてを注ぐことに決めた」(カンペナールツ)

しかもチームのエーススプリンター、ジャッコモ・ニッツォーロは嬉しい1勝を手に、この日の朝ジロを離れていた。つまり6人になったチームの半分が、逃げへと突き進んだ。

こんなクベカ3人組と運命をともにしたのが12人。アルペシン・フェニックス(ドリース・デボント、オスカル・リースビーク)、モビスター(ダリオ・カタルド、アルベルト・トレス)、そしてすでに今大会に3人しか残っていないロット・スーダル(ステファノ・オルダーニ、ハーム・ファンフック)も、それぞれ2人ずつ前に送り込んだ。やはり今大会「スタート直後の1発目」常連のクイントン・ヘルマンスに、2日連続で逃げたバウケ・モレマ、さらにはシモーネ・コンソンニ、ニキアス・アルントにフアン・モラノというスプリント巧者も紛れ込んだ。

15人が飛び出すと、再開からほんの3kmほどで、メイン集団は素早くカーテンを閉じた。イネオス・グレナディアーズが交通整理に乗り出し、エスケープとのタイム差は急速に開いていった。慌てて4選手がブリッジを企てたが、もはや遅すぎた。30kmほど「芋掘り」を続けたが、ついには諦め、プロトンへと帰っていった。

再スタートから約40km、つまり残り100km地点で、逃げ集団のリードはすでに9分半。イネオス7人全員が淡々とリズムを刻むプロトンとの差は、その後一旦は12分前後で留まった。しかしステージ終盤に雨が降り出すと、この数字はさらに拡大していく。

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