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サイクル ロードレース コラム 2021年5月23日

【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第14ステージ】バッソとコンタドールに導かれたフォルトゥナートがゾンコランを制圧!「この2人は、それこそ全てを勝ち取ってきた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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残り約55km。2級峠を越えた直後のテクニカルな下りを利用して、アスタナが集団を切れ切れに引き裂いたこともあった。前に踏みとどまったのはウラソフを含むアスタナの4人に..ペリョ・ビルバオ、ジョナタン・カストロビエホ、そしてピンクジャージのエガン・ベルナルだけ!

総合1位と2位に先行を許してしまったのだから、総合ライバルたちは、必死の追走を余儀なくされた。しかも大部分の総合上位勢が15秒ほど後ろの大集団にいたのだとしたら、2020年8月の下り大落車が記憶に新しいレムコ・エヴェネプールは、一時は40秒近い遅れを食らってしまう。ただ幸いにも道はまだまだ長かった。当然ながら、イネオスの2人が、アスタナに手を貸すこともなかった。ほんの10kmほどの追走だけで、全ての総合上位勢はひとつの集団にまとまった。

この小さな分断劇の影響で、タイム差は一気に5分以内に縮まってしまう。しかし逃げ切りたいなら、モレマの計算によると、「麓で少なくとも5分」必要だった。だからこそアッフィニとモスカは、最後まで、持てる力を全てエースに捧げた。おかげで全長14.1kmの最終登坂に突入した時点で、逃げ集団はいまだ約6分半のリードを保っていた。

ただ2人が後方へ静かに脱落していった後..、集団内で最も実力者であるはずのベネットもモレマも、残念ながらなにもできなかった。ただ互いに顔を見合わせるばかり。どうやら壮絶な警戒合戦をしていたわけでもなかったらしい。前者は「山の麓でもはや体力がなくなっていた」し、エアロバイクから山用軽量バイクに乗り換え準備万端のはずだった後者は、「勝てるだけの脚がなかった」と告白している。

そんな強豪たちを横目に、残り11kmから、マイペースで上り始めたのがトラトニクだ。本来は「カルーゾにもしものことがあった時のため」の前待ち要員だったが、少しずつ、着実に、逃げの仲間を引き離していく。残り10km、タイム差が20秒ほどに開いたところで、フォルトゥナートも動いた。単独で前を追いかけ、ラスト7kmで、望み通りに合流を果たした。

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