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サイクル ロードレース コラム 2021年5月13日

【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第5ステージ】ポケットスプリンターが人生4度目のジロ区間勝利「僕の役割はスプリンター」(ユアン)

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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カレブ・ユアン

区間勝利を手にしたカレブ・ユアン

前半のリラックスモードを帳消しにするような、緊迫感あふれる最終盤。あらゆる罠を巧みに切り抜けたカレブ・ユアンが、他の追随を許さぬスプリントで1勝目を手に入れた。密集しきったプロトン内ではいくつかの落車事故が起こり、前日の山で存在感を示した総合優勝候補ミケル・ランダが、無念にも負傷リタイアに追い込まれた。

「ほっとした。チームメートたちは自己を超越するほどの仕事をしてくれたし、最後には、僕こそが最高の脚の持ち主なのだと証明することできた」(ユアン)

前日の雨と起伏に大いに苦しめられたプロトンは、しばらくは静かな時を過ごすことに決めた。幸いにも全長177kmのコースはほぼ一本道で、行く手に起伏さえ存在しない。0km地点でフィリッポ・タリアーニとウンベルト・マレンゴが飛び出していくと、もはや誰1人として動こうとはしなかった。

後方では来たるべきスプリントフィニッシュに向け、ロット・スーダルがひたすら淡々とテンポを刻んだ。イスラエル・スタートアップネーションも、マリア・ローザチームとして集団制御の責任を引き受けたが、5日目にしてすでに3度目のエスケープに乗り出したタリアーニと、2度目のマレンゴに、軽々と最大5分半のタイム差を許した。おかげで途中ボローニャ通過時には、地元っ子ロレンツォ・フォルトゥナートが、故郷のファンにたっぷり手をふる時間さえあった。

平和な時間はそれほど長くは続かなかった。たった60kmほど走っただけだと言うのに、タイム差は急激に縮まっていく。一本道に吹き付ける強風のせいだった。不測の事態を避けようと、多くの総合チームが位置取りに神経質になった。その上、70km地点には、1度目の中間ポイントが待ち受けている。スプリンターチームにも加速する理由があった。

逃げる2人は、どうにかぎりぎり先頭で、中間ポイントに滑り込めた。タリアーニが望み通りに1位通過を果たし、中間スプリント賞で首位に躍り出た。ただし直後にプロトンに回収され、フーガ賞(大逃げ賞)の区間記録はたったの70kmで打ち止め。もちろんメイン集団内ではスプリンター数人がバトルを繰り広げ、フェルナンド・ガビリアが先頭を取った。

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